初夏に白から濃いピンク、薄紫色の桜ににた花びらを持つシバザクラ。よく枝分かれして地面を覆い尽くすように密生するので、開花すると花のじゅうたんのように美しいです。土の流失も防ぐため、花壇の縁取りや石垣などでも利用されています。
シバザクラの特徴
ハナシノブ科フロックス属の多年草で、北米が原産地です。
背丈5~15cmくらです。
葉はやや濃いめの緑色で細い線状です。地面に触れた茎から発根して、地を這うように広がってゆき、優れたグランドカバーになります。
春から初夏にかけて根際から細かく枝分かれした茎に花をたくさんつけます。花はサクラのように五つの花弁の先が欠けています。花色は薄紫~白~ピンクなどがあります。色違いのほか、絞り咲きなど改良品種がいくつかあります。別名でハナツメクサ(花詰草、花爪草)とも呼ばれます。
同属をまとめてフロックスと呼び、シバザクラは英名で「モス・フロックス(苔のフロックス)」と呼ばれます。
育て方
日当たりがよくて乾燥気味の場所で育てます。土はやせていても良く水はけが良いものを選びます。病気や害虫などに強く、適地に植えられると放任しても丈夫に育ちます。高温に強く湿気には弱いです。
種は市場に流通していないので、苗から育てます。3~5月か9~10月が植え付けの適期です。株が茂って土が見えなくなるまでは、雑草が間から生えてきます。放置すると雑草が株に覆いかぶさり、生育が悪くなってしまうので定期的に抜き取りましょう。
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