10月~12月に黄色い果皮と、鮮やかな橙赤色の仮種皮が目立つツル植物です。生け花、盆栽の他に、リースなどの装飾にも利用されます。多くの鳥たちが実を食べに来ますので、野鳥観察にも良いですね。
植物の特徴
ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性本木で、雄雌異株です。
北海道から沖縄で、山野の林縁や道端に普通に生えるツル性で長さ数mに達します。葉は互生し、葉身は長さ4〜10cm、幅2〜8cmの楕円形または倒卵形です。縁には浅い鋸歯があり両面とも無毛です。
花期は5〜6月で雄株では数個、雌株では1〜3個の花をつけます。花は黄緑色で、直径6〜8mmくらいです。果実は直径7〜8mmの球形で、10〜12月に黄色に熟し3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔をだします。種子は長さ約4mm程度です。果実は無味ですが、冬に落果するころには完熟して甘みがあるそうです。
ドライフラワー、リースとしての利用
ツルウメモドキは乾燥しても状態を保ちやすい植物なのでドライフラワーにも適します。リースを作る時は、しなる枝を選びましょう。
■【クリスマスを彩る】リースの作り方 – 023 ~サンキライとツルウメモドキを使ったクリスマスリースの作り方~ (6分)
土と風の植物園スワッグ・ドライフラワー専門店 様
盆栽として、威力を発揮するツルウメモドキ
つる性植物ですが盆栽の様に小さく短く仕立てると、なんとわびさびのある立派な盆栽として楽しめます。
育て方
土は水はけの良い土を選ぶようにしましょう。もともと野山に自生している種類なので、水はけ以外は特にこだわらなくても問題ありません。
盆栽の場合は、剪定にも強いので芽出し前の時期か、落葉後の冬の時期に行う事が多いです。また、根詰まりしやすいので、1~2年間隔で鉢の植え替えを行うと良いでしょう。
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