金糸のように見える雄しべと、鮮やかな黄色い花びらが、太陽が美しく輝きウメの花に似ている事からこの名がつけられました。風にそよぐ明るい黄色い花。夏に向かって咲くキンシバイは季節を感じさせてくれます。
キンシバイの特徴
オトギリソウ科オトギリソウ属で、中国中部原産の半落葉低木です。
樹高は1~1.5m程になり、明るい緑色の葉を付けます。表面にはオトギリソウ属特有の斑点がうっすらとあります。枝は株立ち上に出て、その後にゆるやかに枝垂れます。葉は対生で長い楕円形です。暖かい地方では落葉しないことが多いです。初夏から枝先に、濃い黄色の五弁花を次から次に咲かせます。
オトギリソウ属に分類される半落葉性低木の総称を「ヒペリカム」と呼びます。特に日本では、キンシバイを「ヒペリカム」と呼ばれる事が多い様です。最近は花や葉が大型で、長期間開花が続き、生育旺盛な「ヒドコート」という別品種が、広く栽培されるようになりました。
葉と花のコントラストが美しい事から、切り花や華道の花材に利用されています。
オトギリソウ属で他に有名なものとして、日本原産種で薬草として知られるオトギリソウ(弟切草)や、セイヨウオトギリ(セント・ジョーンズ・ワート (St. John’s wort) )が有名です。
育て方
日向でも半日陰でも丈夫に育ちますが、日当たりのよい場所で、広いスペースを確保すると花付きが良いです。枝をどんどん広げて生長しますので、地植えにした方が安心です。鉢植えの場合など、小さくしたいときは強く剪定しても耐えてくれます。
3~4月下旬、9月下旬~10月が苗植えの適期です。春に枝を伸ばした後、花芽を付けますので、剪定する場合はその後の9~10月か翌年の3月が良いです。
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