庭木、ハーブ。種類多彩なユーカリの秘密。

品種のご紹介

ユーカリというとコアラを想像される方も多いと思います。実は数ある品種のなかでコアラが食べるユーカリは数十種といわれています。コアラ以外にユーカリに関心を持つ人間は、もっと違うところに価値を見出しているようです。

植物の特徴

フトモモ科ユーカリ属の総称で、常緑高木タイプが多いです。ユーカリは変種も含めると500から1000もの種類になります。70メートルを超える高さになるものから、5メートル程で枝分かれする種類もあります。 もともと乾燥地帯に多く分布しますので、根を非常に深くまで伸ばし地下水を吸い上げる力が強く成長が早いです。

ユーカリはオーストラリアの原産で、森の木の4分の3がユーカリと言われいます オーストラリアの気候は乾燥しており、自然発火による山火事が多いが、ユーカリがその一因である。ユーカリの葉はテルペンという引火性のある物質を放出するからと言われています。 種は山火事を経験した後の降雨により、発芽すると言われています。

利用用途

ユーカリはその特徴から、いろいろな用途に利用されています。葉を食べる事だけに興味を持つコアラは、ここまで気が付かないでしょうね。

ユーカリの有用な特徴
  • ユーカリの近くに農作物を植えると、鳥獣の食害が減る効果がある。
  • 成長がとても速く、木材として注目されている。
  • 葉から取れる精油は、殺菌・抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用がある。
  • パルプ材として利用される。
  • 乾燥地帯の緑化に使われることが多い。
レインボー・ユーカリ

育てて楽しもう

ユーカリの人気は銀葉と呼ばれるシルバーがかったグリーンの葉で、爽やかな香りがあります。切花としても人気があります。生花だけでなくドライフラワーにしてもその香りが長く残るので、リースやスワッグにしても楽しめます。

香りにはリラックスや交感神経を活発化させるなど、さまざまな効果があるといわれているため、アロマを目的として育ててみるのも良いかもしれませんね。

用土の乾燥を好む品種が多いですが、日本で良く見かける品種のほとんどが湿地帯に生息して湿潤を好む品種になります。

■レモンユーカリ
レモンのような良い香りが漂うことで知られる品種です。葉は光沢がある美しい緑色で、細長く先端がとがっています。

■ユーカリ・グニー
卵のような形をした小さな葉が特徴の品種です。シルバーリーフが美しいことでも知られており、育てやすいため初心者にも向いています。

■ユーカリ・ポリアンセモス(ポポラス)
丸みのあるハート型の葉っぱが特徴です。葉は柔らかく、ゆらゆらと風で揺れる姿もステキです。

■レインボーユーカリ
木が大きく生長すると樹皮がはがれ、時間が経つにつれ、青、紫、橙、茶色など虹(レインボー)色の幹になります。北半球で自生する唯一のユーカリで、フィリピンのミンダナオ島で発見された品種です。

最後に

冬季のユーカリは、寒さを感じて葉が赤くなることがあります。ユーカリは常緑樹なので、落葉樹のように紅葉した後に葉が落ちることはなく、春に気温が上がってくると自然と葉の色は元通りになります。

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