青竹のような爽やかさ。スタイリッシュな トクサ(砥草)。

品種のご紹介

細く直立して群生する姿が美しく、昔から和風庭園の下草や生け花の客材として用いられています。スタイリッシュなその姿はモダンなインテリアとして見直されています。

涼し気な景観、トクサの特徴

トクサ科トクサ属の常緑シダ植物です。
茎の中は空洞で表面には節があり、葉の代わりであるハカマを付けて垂直に育ちます。トクサの茎の表面には珪素が含まれる突起がたくさんあり、ザラザラしています。7月〜8月に茎の先端からスギナに似た綿棒のような形状の茶色い花( 胞子葉群)を付け、風に乗って胞子を飛ばします。

地下茎があり、横に伸ばして地上茎を次々に直立させて増えて行きます。トクサはスギナ(ツクシ)と同じ仲間です。

トクサ科の植物は石炭紀から存在すると言われています。石炭紀の大気は酸素の濃度が高かったため、稲妻などによる野火のリスクは現在よりもはるかに高かったそうです。トクサは耐火性のあるケイ酸を蓄積することで、野火から生き延びるよう進化したと考えられています。

天然のやすり

茎は天然素材のヤスリとして、漆器やつげ櫛などの木工品や楽器のリードを磨くのに利用されています。使用する時は湯を沸かかして茎を煮込み、それを乾燥させたものを薄い板などに貼り付けて使用されていたようです。庭師がハサミ砥ぎに利用することから、金を砥草で磨くとピカピカになると言われていたそうです。

【アメリカオオトクサ】

育てた楽しむ

トクサは性質が丈夫で繁殖力も旺盛な植物ですから育て方はとても簡単です。湿地性の植物なので乾燥し過ぎると生育が衰えます。春から秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。冬は生育が止まるので、土の表面が乾いて2〜3日経ってからたっぷりと与えます。耐寒性が高く0℃以上あれば冬越しできますが、霜に当てて凍らせると根まで枯れてしまいます。

地下茎が土中浅く横走し、凄いスピードで広げていきます。意図しない場所にもどんどん生え、抜いても次々と生え続けるので、植える際には注意が必要です。
屋外や家回りに地植えする場合はコンクリートなどで囲った場所が良いでしょう。

真夏の直射日光が苦手の為、西日や直射日光が当たらない明るい日陰が理想的です。

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