北国の春を代表する、ミズバショウの花。実は土の湿り気をキープ出来れば、鉢でもそだてて観賞できるんです。今回は身近に楽しむ、ミズバショウを特集します。
食部の特徴
サトイモ科ミズバショウ属の多年草です。シベリア東部から北海道、中部以北に分布します。 湿地に自生し春に発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開きます。これが花に見えますが葉が変形したものです。開花時期は低地では4月から5月。高地では融雪後の5月から7月にかけてみる事が出来ます。葉は花の後に出ます。6~7月に種子が出来ます。
名の由来は、芭蕉布に利用されている糸芭蕉の葉に似ていて水辺に生えることからきているそうです。ちなみに糸芭蕉は以下の様な植物です。
育て方のポイント
耐寒性は強いのですが夏の暑さに弱い傾向にあります。秋から冬は休眠期に入ります。この時は地上部が枯れたようになりますが、根は生きています。水を切らさないように管理する事が大切です。日当たりから、木洩れ日が当たる程度の半日陰を好みます。湿地で育てる植物ですから、一年を通して常に土壌が湿った状態になるように管理しましょう。
夏の暑さが苦手です。夏は木洩れ日程度の半日陰や、水が温まらないような場所に移動させましょう。水温が上がってしまった場合は、流水や水換えをして水温を下げるようにします。
有毒です
葉などの汁にはシュウサンカルシュウムが含まれ、肌に付くとかゆみや水ぶくれを起こすことがあります。
根茎はかつて腎臓病や便秘などの民間薬として利用されたこともありましたが、アルカロイドが含まれているため、服用すると吐き気や脈拍の低下、ひどい時には呼吸困難や心臓麻痺を引き起こす危険があるので利用は禁物です。
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