海外ではスパイスブッシュと呼ばれる、クロモジ。知っている人も、知らない人も新たな活用がここにあります。
そもそも、クロモジ (烏樟:ウショウ) って何??
クスノキ科の落葉低木で、北海道を除く全国の山地に生育しています。クスノキ科の木はニッケイやシナモンなど香りの良い枝や葉がありますが、クロモジの枝や葉からはスパイスのような爽やかな香りが漂います。
まずは、この写真後ご覧ください。今回の主人公は羊羹ではありませんよ。その下方に移っている「爪楊枝」です。クロモジの枝から作られています。
和菓子などについてくる、あのお菓子切り用の高級爪楊枝にはクロモジが使われているのです。
爪楊枝の他にも用途がある
クロモジ油(アロマ)
枝葉を蒸留することでとれる黒文字油は、香料としてかつては石鹸、化粧品などにも使われて輸出もされていたようです。鎮静効果・リラックス効果があると言われています。
お茶、生薬、お線香にも使われる
お茶は、さわやかな森林の香りと言われています。まろやかな風味で、ホットやアイスでも美味しく召し上がれますよ。
以降の章で苗木の入手をご紹介しますが、自分で育てたクロモジや山からゲットできる方は、枝を煮出してお茶を作るのも楽しいです。
あの有名な養命酒に配合されている生薬のうち、クロモジ(ウショウ)が一番多く配合されているそうです。養命酒製造株式会社さんでは、「クロモジ研究会」という名前で、有効性を発信されています。クロモジ油を使ったお線香も発売していますよ。
まだまだあるぞ、色付けに活躍
応用がいろいろ出来そう。商品化もある様です。
さあ、苗を手に入れよう
クロモジ属は日本でも数種あり、アブラチャン/ヤマコウバシ/
ダンコウバイなどが有名です。
最後に
クロモジの枝は、初め毛があるが次第に無くなり、緑色のすべすべ状になったのち、 黒い斑紋がでることが多い様です。クロモジと言われる由縁です。葉や枝は芳香があり、「甘くすっきりとした独特の香り」と表現することが多い様です。ぜひ、市販のアロマやお茶で身近に感じて頂けると、また一つ植物たちとのお付き合いが増えて豊かになりますね。
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