シナモンというと南国のスパイスと思っている方が多い事でしょう。実は昔から根付いているシナモン文化が日本にあるんです。今回はシナモン 尽くしだぞ~。
シナモン、ニッケイ、ニッキ、ケセン
シナモンはニッケイの樹皮から作られるスパイスを示し、その植物はニッケイ(肉桂)と言います。
ニッケイはクスノキ科の常緑樹でセイロンシナモンとも呼ばれます。 そして近縁のシナニッケイ(カシア)も「シナモン」として流通しています。 ニッキ(ケセン)は日本産の肉桂のことを指しニッキ飴や八つ橋、ケセン団子(鹿児島名物)に使われます。
シナモンとシナニッケイは幹の樹皮を乾燥させて使うのに対し、ニッキは 香りが強い根っこの部分を使うのが特徴です。 シナモンは甘い香りとマイルドな風味が特徴で味に辛味はありません。シナニッケイは濃厚な甘い香りとスパイシーな後味が特徴。ニッキは甘い香りでありながら、爽やか且つ強い辛味を持つそうです。
ニッケイ属にはその他に、漢方の生薬として利用されたり、クスノキからは樟脳が取れます。サンリオの 青い眼をした白い子犬のキャラクター は商標登録の問題があり「シナモロール」と呼ばれており、シナモンロールでは無いので注意が必要だ。
日本にもあった、シナモン文化
鹿児島ではケセン木の葉っぱでくるんだ餅を、けせん団子といいます。またニッケイは鹿児島以南に自生しているのです。昔からクスノキ科の木が日本人の文化として親しまれてきたのですね。そして、日本でも根や幹の皮、葉を使って香りを抽出してニッキ水、ニッキ飴などにも利用されてきたのですね。
シンボルツリーとしてのニッケイ
ある程度の暖かさが確保できるのであれば、鉢栽培で室内で観葉植物として楽しむ事もできます。ある程度の大きさになれば選定の際に出た枝葉から紅茶の香り付けなどに楽しめるかもしれません。
あ~、たまりません。シナモンケーキ
シナモンを使った料理は様々あり、ロールケーキやケーキの香り付け、マサラティーの香り付け、ブランディーに香り付けて菓子の材料にといろいろあります。
最後に
クスノキやニッケイを始め、クスノキ属の木は香り付けの他防腐材、漢方としても幅広く利用されてきました。熱帯から亜寒帯まで300種類以上あると言われ、日本の九州以南でも自生していたので、日本でも古くから利用されてきたのですね。
コメント
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