小鉢でも楽しめるかわいらしさが魅力の植物です。おもしろい事に花の中心部には、オシベやメシベがみあたりません。最近は花弁の厚い大輪花や小輪多花、八重咲きも作られてバラエティーに富んだ品種が楽しめるようになりました。
植物の特徴
キンバイザサ科アッツザクラ属の半耐寒性球根植物です。
球根植物で直径1㎝程度と小さめです。花は春から梅雨前に開花します。花色は白、ピンク、濃いピンクがあります。草丈は5~15cm程度と低く、花も2~3㎝程度と小ぶりな花です。花びらは6枚です。
花の特徴は、花の中心部に雄しべと雌しべが見えない事です。これは花びらが曲がっていて中心部が奥まっているので中が見えない構造になっているからです。雄しべと雌しべは花の中心部の奥に隠れるように存在しています。
球根は直径1cmほどの小さな球茎です。促成栽培や、早春の芽出し前の球根を冷蔵しておいて秋以降に咲かせることもできるため、鉢物の流通は11月から4月の長期にわたります。
育てて観賞する
アッツザクラは日当たりを好み過湿を嫌います。真夏の直射日光が苦手なので、夏は半日陰になるような場所がいいでしょう。冬に球根が凍らないように霜を避けられるような場所を選びましょう。
冬は掘り上げて長期間乾燥させると枯れやすいです。宿根草を育てる要領で、掘り上げずに休眠中でも多少の湿り気を保つのが安全です。半耐寒性球根で、凍ると球根が腐るので、凍るおそれのある時期は暖かい屋内に入れて保存しますが、からからに乾かすと、球根が脱水するので、ほんの少し湿りけを保って貯蔵しておくと、球根がしなびずに越冬できます。
■アッツ桜の育て方 植えっぱなしでどんどん増える!お庭賑やか!(約12分弱)
古屋悟司 様
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