観賞、食用、茶。用途が多い、イチョウ。

品種のご紹介

黄葉した街路樹や盆栽などの観賞、銀杏としての楽しみ、健康茶としても人気がありますが摂取には注意が必要です。もっと知りたい、イチョウの木。スタートです。

植物の特徴

20~30mにもなる落葉高木で、中国原産の裸子植物です。非常に古くから地球に存在しており、日本では北海道や山口県で化石として発見されています。イチョウ科の植物は氷河期にほぼ絶滅しましたが、イチョウだけが唯一現在でも存在している種なのだそうです。 雌雄異株で雌木は秋に銀杏と呼ばれる実ができます。

樹木としては長寿で、各地に幹周が10mを超えるような巨木が存在しています。 齢を経た古木は、古枝の下の方から枝のような突起をつららのように伸ばします。この突起は乳房になぞらえて「ちち」と呼ばれ、大きなものは一抱えもあり地面に突き刺さる事があります。

銀杏は食べる量に注意が必要です

イチョウの種、銀杏はフライパンや電子レンジで加熱して酒の肴や茶わん蒸のトッピング等に利用されます。 モチモチとした食感と独特の歯ごたえがたまりませんね。落果した種は異臭を放ち、手に付くとなかなか匂いが取れませんので銀杏広いをする人は少なくなりました。


さて、銀杏を多く摂取しますと、ビタミン阻害物質が含まれている為、個人差はありますが嘔吐や痙攣などの症状(いわゆる銀杏中毒)が起きる事があります。食べてから1~12時間後に発症するそうです。人によっては1日5~6個摂取しただけで中毒を起こす事があります。特に小さなお子様は少ない量で痙攣をおこす事がありますので、与えない方が無難かもしれません。

沢山食べるものでもありませんから、ほどほどに楽しむのがよさそうです。

葉エキス(葉茶) 知っておいた方が良い事

海外では規定された成分が規定値以下であれば医薬品として認めている国がありますが、日本は医薬品として認可されていません。そのため食品扱いになる事から、効能を謳うことはできません。研究報告例を宣伝で散見しますが、これはあくまでも実験事例(有効性の有無)であって、効能ではないというのがメーカー側の見解なのでしょうね。

イチョウ葉エキスやイチョウ葉茶のなかには、ギンコール酸が含まれており、自家製茶などは入れ方によっては、高濃度になる場合があり様々な悪影響を体に与える様です。 吐き気、腹痛、湿疹、下痢、アレルギー等の症状が出たとの報告があります。 このような可能性がある事を知って、市販品を上手に使って楽しみたいです。

イチョウの盆栽を楽しむ

イチョウは成長が早いので、街路樹には向きますが庭木としては植える場所をあらかじめ考えておかないと、邪魔になってしまいます。そこで今回は手軽に楽しめる盆栽をご紹介します。

■乳イチョウ
コブのように膨れる幹が特徴の

■お葉付きイチョウ
葉の縁付近に実を付ける珍しい品種です。

雌雄異株

街路樹くらいの大きな樹勢になりますと、樹木の形で雄、雌が見分けられやすくなります。雄はクリスマスツリーの様な2等辺三角形のような容姿になり、雌はこんもりと全体的に丸まった樹勢になります。銀杏の実が路上に落ちて悪臭が漂う事を嫌い、街路樹は雄の木が多いのですが、意図的なのかたまに雌木が混ざっていたりする場合があります。もしかしたらあなたの街の街路樹は毎年、おいしい実が落ちているかもしれませんよ。

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