庭に植えたい!山菜や薬用に使われる優れもの、ウコギ。

品種のご紹介

昔から食用を兼ねた生垣として日本では利用されてきました。タラノキ、コシアブラ、ウドなどの仲間で、若菜を摘んで「ウコギ御飯」として食べることができるため、昔から実用を兼ねて庭に植栽されてきました。最近は挿し木をして翌年に出た若芽を「ウコギ菜」として販売もされています。

体に良い!? ウコギの特徴

ウコギ科ウコギ属の落葉性高木または低木で、林野や川沿いに分布しています。雌雄異株ですが日本には雄株がほとんどないと言われており、実を付けません。

ウコギには鋭いトゲがあります。葉は長枝に互生しますが、短い枝には束生します。
4月~6月にかけて短枝の先に花柄を出して、多数の黄緑色の花を散状につけるます。9月ころには黒くて丸い実ができます。秋になると落葉します。

栽培されているウコギは中国原産で、ヒメウコギが多く利用されています。日本の本州、四国の山野にあるのはヤマウコギで、北海道にだけエゾウコギが自生しています。

生薬、山菜としての利用

ヒメウコギやヤマウコギは薬用植物として、根の皮部を五加皮(ごかひ)と呼んで生薬とされています。五加皮は秋の落葉期に掘り採った根を水洗いし、皮を剥いで刻み、天日乾燥して調製したもので、ホワイトリカーに漬けて、五加酒(五加皮酒)として楽しめます。ウコギ酒は不老長寿の薬になると言われています。

ウコギ(ヒメウコギ)の新芽は食用になり、軽く茹でて和え物やお浸しに、生の若葉を刻み入れた炊き込みご飯(ウコギ飯)などに調理されたり、硬くなった葉を天日乾燥して茶料として利用されています。

新芽を摘んでも次々と新芽を出すほど生命力と環境適応力が強く、日当たりを選ばないため、どこでも栽培が可能とう万能さです。栄養成分は、カルシウム、ビタミンA,C,が豊富で、クロロゲン酸、ルチン、ポリフェノール等も含まれています。

育て方を知って庭で楽しもう

土を選ばず丈夫に育ちます。また、寒さや日陰にも強いです。路地でもプランターでも栽培は可能です。木の高さがどんどん伸びますので、毎年6月中旬から7月始め頃に適当な長さに切って下さい。鉢の場合、一本植えは8号深鉢以上で、二本植えは10号深鉢以上を使用すると良いでしょう。

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