花が綺麗で、芋は健康食品。キクイモ(菊芋)。

品種のご紹介

ショウガに似た塊茎を食用にします。多糖類のイヌリンが多く含まれ、消化によりオリゴ糖の一種に変化するので、健康食品として利用されます。ただし繁殖力が非常に強く、河川敷や農耕地で雑草化して問題にもなっています。

キクイモの特徴

キク科ヒマワリ属の多年草で北アメリカが原産です。

草丈1.5〜3mと大きくなります。
広卵形の葉はのこぎり状のぎざぎざがついており、茎の下部では2枚が向かい合っていますが、上部ではすべて互生(互い違いに生える)しています。葉の大きさは5~7.5cmほどの大きさです。


9月~10月には直径6~8cmほどの鮮やかな黄色の花を咲かせ、塊茎が育ち始めます。秋には地上部が枯れ、地中に塊茎を作ります。収穫されるのはそれからとなり、11月以降に掘り出します。

食べるときに食べる分だけ収穫し、残りは土の中で保管すると良いでしょう。放置すると勝手に育って繁殖してしまいます。


塊茎は瘤状で大きいものでは7.5~10cm、小さいものでも3~5cmに成長します。芋には全体に薄い黄褐色で芽の部分だけほんのり紫色になっている「白色種」と呼ばれるタイプと、全体に紫色が強い「紫色種あるいはフランス菊芋」と呼ばれるタイプの品種があります。

食用、お茶、飼料としても利用されています。

アメリカの先住民の貴重な食料だったといわれています。フランスでは「トピナンブール」と呼ばれ、スープや煮込み料理、サラダなど様々な料理に用いられます。シャキシャキした食感に、ゴボウに似た薫りがほのかにします。

菊芋(キクイモ)の塊茎は見た目はショウガに似ています。70-80%を占める水分と炭水化物を除いた成分が、でんぷんではなくイヌリンが多く含まれているという点です。

■野草を食す #15 キクイモ(菊芋)(10分)
オコジョの前足 様

野草を食す #15 キクイモ(菊芋)

育て方

日当たりの良い場所に植え付けます。プランターで栽培する時の土は、花・野菜用の培養土で問題ありません。畑に植える時は、無農薬でもしっかり育ちます。

植え付けは晩霜の心配がなくなったらすぐに植え付けます。関東では3月上旬頃、冷涼地では4月下旬から5月中旬頃までに植え付けると良いです。菊芋は連作に不向きです。もう1年育る場合は、違う畑に植え替えを行うと良いでしょう。

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