最近観葉植物として人気が出ているガジュマル。セクシー大根にも似た面白い樹形が人気ですが、大きくなると想像し得ない一面をのぞかせます。
植物の特徴
日本では屋久島などの亜熱帯以南に分布する、クワ科イチジク属の常緑高木です。葉は厚くて光沢があり、最近は観葉植物として人気があります。自然界では、カジュマルの実を鳥やコウモリが食べて、フンと一緒に落ちた種が土台となる低木や岩塊の上に発芽します。ある程度大きくなると気根地面に向けてたらします。
垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になってゆきます。
絡みつきながらキラー植物となってゆく
気根は当初はごく細いのですが、太くなれば幹のように樹皮も発達します。大きくなり地面に達すれば幹と区別が付かなくなります。成長した気根は地面の舗装に使われているアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力もあるので。公共の場に生えているガジュマルは注意が必要です。
木の上で発芽したガジュマルは、いずれ土台の木を締め付けて枯らせる「絞め殺しの木」の一つでもあります。
でも幼木はかわいらしい
しかしかわいらしい姿のガジュマルは人気があり、簡単に入手もできます。耐陰性がありますので、部屋や仕事机にちょこんと置くと癒されます。しかし本来は日光を好みますので、光量が不足すると徒長しやすくなります。熱帯植物の中では耐寒性もあるが、降霜に耐えられるほどではありませんので冬は置き場所に注意しましょう。
最後に
樹木は防風林、防潮樹、街路樹、生垣として利用され、材は細工物として利用されています。ガジュマルは強い光を遮り人が休める場を作るので、台湾やベトナムでは木の下でお茶やコーヒーのお店を見かけるそうです。人とのつながりが多い植物でもあるのですね。
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