大型の山野草 かよわそうで丈夫な イワシャジン(岩沙参)

品種のご紹介

紫色の釣り鐘上の花は、岩を使ったロックガーデンなどに利用すると映えます。30~70cm程の背丈になりますので、山野草としては大きめの植物です。栄養分の少ない過酷な環境にも耐えられる強さがあります。

植物の特徴

キキョウ科ツリガネソウ属で多年性の山野草です。関東南部から中部地方当たりの山地や渓谷の岩壁に生えています。

春になると芽を出し、株元には栄養葉と呼ばれるひし型の細い葉っぱをたくさん広げます。その中心から細い茎と糸状の葉を立ち上げて、茎の先端から花芽を伸ばします。夏の間に花芽が成長し、秋に紫色の釣り鐘形の花が、岩場から垂れ下がるように開きます。花が終わると、茎は枯れて再び栄養葉を広げます。このときに早いものでは結実しています。冬前には栄養葉も枯れて休眠します。

地域ごとに変種が多く、場所によって違った姿が楽しめます。紫色の花が一般的ですが、最近では白花やダブル咲きの花も選別されて流通し、マニアの収集欲を高めているようです。

■イワシャジン(1分40秒程)
kaomaru42 様

イワシャジン

育て方

霧が多い谷や滝の飛沫がかかる場所に生えるので、栽培には工夫が必要です。
芽出しから栄養葉が成長するころは、明るく日当たりのよい場所を好みます。茎が立ち上がり始めたころから遮光を始め、気温の上昇とともにしだいに遮光率を高めて、葉焼けや乾燥による葉の傷みを防ぎます。花が終わり、再び栄養葉が出始めるころには、日当たりのよい棚上などへ移して、来年の株の充実を図ります。冬は、凍結などの厳しい地域では棚下などで保護しましょう。

庭植えの場合は、朝日が当たる程度の場所が無難です。直接地面に植えるより、池などの脇やウォールロックなどの石組みの中に植え込む方が管理しやすいでしょう。

■岩シャジンの育て方(4分)
887tv 鉢花tv 様

岩シャジンの育て方

■イワシャジン

■シデシャジン
夏に紫色の花を咲かせますが、その花は花びらが細く途中で反り返った風車のようなユニークな形状を持ちます。

■姫シャジン
通常より葉や蕚が細いことから、ホソバヒメシャジンという。

■マルバシャジン
小型で丸い照り葉の強健種。

■タマシャジン
ヨーロッパアルプス、アベニンの高地に生息する耐寒性多年草。かわいらしい草姿が人気です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました