レモンに含まれるシトラールが、レモンより、レモングラスより多い不思議な植物。ハーブとして楽しめるレモンマートルはいかが?
植物の特徴
フトモモ科バクホウシ科でオーストラリアの亜熱帯に生息しています。日本では観葉植物としてホームセンターなどで入手する事が出来るようになりました。花は白く美しくわずかに甘い香りがします。レモンの香りの主成分である「シトラール」の含有率は、 レモンの20倍ほど含まれており、レモンマートルが世界一と言われています。「レモンよりレモンらしい」とい言われる理由です。ちなみに、シトラール含有率としては、レモングラスは80%、レモンが10%となっています。
観葉植物として販売されているものは、1m以下のものが多いですが、本来は樹高25~30mほどに生長します。きちんと剪定をすれば樹高も抑えられ、乾燥によく耐えますので栽培は容易です。
ハーブや精油としても利用価値が高い
乾燥した葉は強い柑橘系の香りがします。先住民のアボリジニは古くから薬草として利用してきたそうです。強い抗菌作用やリラックス効果があり、メディカルハーブや、アロマテラピーの分野で注目を集めています。葉を乾燥させた物や、生葉にお湯を注いで、ハーブティーとして楽しめます。
精油は皮膚に対して刺激が強いことから、原液をそのまま塗ると肌荒れを起こす恐れがあります。体に使うときは1%、顔なら0.5%の濃度に精油を薄めて使うと良い様です。
苗も入手できる
霜が当たらない所であれば、日本でも越冬出来て育てる事ができます。かなり丈夫な植物なので、育成は比較的容易です。関東のバナナんぼの所では冬はベランダに退避させて越冬出来ていますよ。
最後に
レモンマートルは生長が早いので、鉢植えなどでは剪定が欠かせません。4~10月の暖かい時期に行ってください。そして剪定で出た枝葉はハーブティーに利用しましょう。
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