ネアンデルタール人が愛した、ムスカリ

品種のご紹介

春になるとチューリップと共に、かわいらしく咲き誇るムスカリ。早春を彩り、毎年手間いらずで放置しても咲いてくれる手軽さです。

植物の特徴

ツルボ亜科ムスカリ属の総称。草丈15cmくらいでブドウのような花を咲かせる、春の球根植物です。ムスカリはとても耐寒性の強い花で、球根は植えっぱなしでも自然分球で増え、毎年花が咲きます。一度植えると、数年は植えっぱなしでも大丈夫なので、管理が楽な球根花です。

開花期は3月初旬から4月末頃です。花色は鮮やかな青紫色ですが、近年は白色やコバルト色なども見られるようになりました。

ムスカリの語源は「ムスク」に香りが似ていることからつけられました。ムスクとはジャコウジカの雄からとる香料の原料です。

ネアンデルタール人との関係が有った様です。

ムスカリの原産地は地中海沿岸から西アジア近辺とされています。イラクで発見されたシャニダール遺跡からは、ネアンデルタール人の人骨とともにムスカリの花粉も発見されています。遺骨の周りからは他の場所よりも多くの花粉やマオウの枝が見つかったことから、5万年も前のネアンデルタール人が故人に花を手向けていたといわれています。諸説はありますが、ムスカリを何らかのコミュニケーション手段に使っていたことは確かな様です。

育ててみませんか?

ムスカリは日当たりと水はけのよい場所が適しています。日当たりの悪い場所だと徒長したり、花付きが悪くなります。

球根の選び方

夏場に出回る球根か、春に芽が出た状態で出回る苗として販売されます。球根はカビなどがついていない充実した球根を選びましょう。芽出し苗で購入する場合は、葉の色がきれいなもの、葉があまり伸びすぎていない苗を選びましょう。

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