サフランの球根は簡単に手に入ります。かわいらしい愛らし薄紫の花は秋に開花します。手作りで料理等に利用する時は、容姿が似ているクロッカス(毒)、イヌサフラン(猛毒)と混同しないように注意が必要です。市販のサフラン球根であれば間違いないですが、しっかり区別できるようになるとなお安心ですよ。
植物の特徴
アヤメ科クロッカス属(サフラン属)の多年草です。 紀元前から世界各地でめしべを香辛料・染料・香料・薬用として利用されてきました。
容姿が似ている、クロッカスやイヌサフランはともに有毒成分を持っており、別名も紛らわしいのでここで、しっかりと理解して頂くと安心ですよ。「XXXサフラン」という名称からサフランの仲間と勘違いして、食べたり、めしべを料理に使ったりする事故が実際に起こっています。
サフランとそれ以外の見分け方
クロッカスは春に咲くのが一般的ですが、品種によりサフランと同じ秋咲きもあります。イヌサフランも同様なので、開花時期の比較だけでは危険です。
実際に写真で比べてみましょう。
■クロッカス
■イヌサフラン
■サフラン
違い、判りましたか?
紫色で、秋に咲き、めしべが赤く長~いという全ての特徴が合致した条件で判断頂ければ安心ですね。
楽しみ1 サフランホールの作り方
サフランは10~11月に花を咲かせます。その花の中にある雌しべをスパイスとして利用する場合は、ピンセット等を使って開花後早めに収穫しましょう。雌しべは3本に分かれています。
収穫した雌しべは、すぐに乾燥させて保存することになります 乾かしすぎると香りを損ないますし、足りないと保存している時にカビます。
楽しみ2 料理に使う
サフランはパエリアやピラフなど料理の色付けて使われることの多い香辛料です。 香りの成分はサフラナールで、口の中に残る独特の香りがあります。刺激と苦味がありますが、かぐわしい風味もあります。サフランの香りは魚や貝の風味ともよく合うため、ヨーロッパではブイヤベースなどの魚介類料理によく使われます。
少量でも強い着色効果があり、 特にコメとの親和性は高く、よく着色されます。サフランは少量でもたくさんの料理を味付けでき、料理を鮮やかな黄色に色付けすることができます。まず最初に水かお湯でよく溶かして香りと色を移しだし、その着色液を料理に使うといいです。
楽しみ3 育てる
サフランは耐寒性があり、 防寒対策をしなくても十分に冬越しができるとても育てやすい植物です。 球根の植え付けは、8~9月が適期です。これを過ぎてしまうと花が小さくなってしまう可能性があるので気をつけましょう。
最後に
育ててめしべを収穫し、料理に使う醍醐味はやった方しか分かりません。雌しべは量が少なくても結構着色できますので、まずは数株育てて試してみる事をお勧めします。
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