コンペイトウのような形をした色濃い蕾から、花開くと形は皿形になり、色は薄く模様が入ります。蕾の様子とは全く異なった印象がまた、楽しい植物です。
カルミアの特徴
ツツジ科カルミア属の常緑低木です。原産地の北米やキューバでは樹高が10mほどにもなりますが、日本では、1mから3mほどにとどまる常緑低木になります。
葉は長さ7から10cmの光沢のある革質の濃い緑色で通年鑑賞できます。葉がシャクナゲやローレルに似ていることから、別名「アメリカシャクナゲ」や「ハナガサシャクナゲ」、「アメリカン・ローレル」とも呼ばれています。
晩春に金平糖の様な形のつぼみが膨らみ、花が開くと五角形の皿型になります。開花期間は初夏から梅雨入りにかけて約1カ月ほどと長く楽しめます。終わった花は散らずに茶色くなって残ります。
一般にカルミアと呼ばれるのはラティフォリア種をさし、いくつかの品種が鉢植えや庭植えの花木として栽培されます。
ツツジ科の植物は有毒物質をもつものがあり、カルミアもそのひとつです。葉に毒素を含み、腹痛、嘔吐、下痢、神経麻痺を引き起こます。手で触れたり、ちぎったりする程度なら心配することはありませんが、誤食は危険です。花の蜜も同じような中毒症状が出るため、子どもやペットがいる家庭は十分に注意してください。
■カルミアの花 アメリカ石楠花(約2分50秒)
kokoro672 様
育て方
サツキ科のため酸性土壌を好みます。できるだけ水はけ、水もちともに良い有機質が多い用土に植えましょう。植えつけは、3月上旬から4月上旬、9月下旬から11月上旬が適期です。鉢植え、庭植えともに、西日が当たらない半日陰の戸外で栽培します。夏は直射日光を避け、寒冷紗などで50%程度遮光し、さらに乾燥を防ぐために株元を腐葉土などでマルチングして、暑さを和らげると良いでしょう。
■オスボ・レッド
蕾は濃紅ピンクで、花はピンクと色の対比が美しい。鉢植えでも、庭植えでも楽しめます。
■フレックルス
白地に、紫がかった紫色の多数の斑点がアクセント。 鉢植え、庭植えどちらでも栽培できます。
■カオセール
ワイン色のブロッチが入った独特な模様が特徴です。生産数も少なくとても希少な品種です。
■ピンクボール
約40cm前後 鮮やかなピンク色の小さな花が大きなボール状の花を咲かせます.。
■ガーネットクラウン
開花すると全部ブリッチになる奇抜な花色が特徴です。
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