雪の様な開花はお見事。ヒトツバタゴ(一つ葉田子)

品種のご紹介

開花期間は短いですが、一斉に開花した姿は圧巻です。花は風で簡単に飛び散ってしまいますが、地面一面に雪が降ったように広がるのも美を感じます。比較的温暖な地を好み、植栽の適地は関東地方以南となります。剪定することで枝の張りを抑えれば、家庭でもシンボルツリーとして利用できます。

植物の特徴

モクセイ科ヒトツバタゴの落葉広葉樹です。
日本では愛知県犬山市、対馬列島、岐阜と長野の県境など極限られた地域に自生します。樹高は成木で20mになります。雄雌異株であるが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株です。

開花は5~6月です。新枝の先の円錐花序をだし、白い花を多数つけます。花は弱々しく、簡単に風で飛び散ってしまうため観賞期間は限られます。開花期には木の下に雪が降ったように真っ白になります。秋には葉が黄色になり、長さ1cmほどの楕円形の実が黒く熟します。核は縦に筋があります。

別名「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれますが、ナンジャモンジャとは名前が分からない大木に付けられた総称であり、特定の樹種を示すものではありません。樹種には、ヒトツバタゴのほかにクスノキ(樟)、ニレ(楡)、イヌザクラ(犬桜)、菩提樹などがあります。

■国天然記念物 ヒトツバタゴ自生地(犬山市)[Network2010]■国天然記念物 ヒトツバタゴ自生地(犬山市)[Network2010](1分半)
2010Network 様

国天然記念物 ヒトツバタゴ自生地(犬山市)[Network2010]

育て方

比較的温暖な地を好み、植栽の適地は関東地方以南となります。土質は選ばずに育ちます。10月ごろ黒く熟した果実からタネを採取してとりまきして増やす事もできます。花は、その年にできた枝に咲くため、春先に刈り込むと開花は望めませんので、注意してください。

■一才なんじゃもんじゃ
小木で花が咲きますので鉢でもお楽しみいただけますが、地植えにされると成長も早く、より多くの花をお楽しみいただけます。

■アメリカヒトツバタゴ
比較的、木が若いうちから花を咲かせ、満開の時期の姿もヒトツバタゴと同じように美しく庭木として利用されています。

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