鑑賞用だけではない。ジャムも美味しい、ヒメリンゴ。

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古くから鉢植えや庭植え、盆栽で親しまれています。4月から6月にかけて咲く花はかわいらしく、その後に出来る小さい実は熟すと赤くなります。実は生食用には向きませんが、ジャムや果実酒にも利用できます。

ヒメリンゴの特徴

バラ科リンゴ属の落葉高木です。人工的に作られた園芸品種のため、天然の分布はありません。遺伝子分析により、「アルプス乙女花」の花粉親ではないかと言われています。寒さに強く、北海道から九州まで育てる事ができます。

花期は4月から6月で、はじめは薄いピンク色ですが満開時には白になります。
秋になると直径1,5cm から 4cm 弱の実ができます。果肉は、淡褐色がかった黄色で酸味が強く、甘みもないため食用になりませんが、木から落ちにくく、たわわに実ることや、色付きが良いことから鑑賞用に利用されます。

中国原産の「イヌリンゴ」、中国大陸や日本の北海道、本州中部以北に見られる「エゾノコリンゴ」や前述のイヌリンゴの雑種もヒメリンゴと呼ばれる様です。

■姫リンゴの植え替え(約10分)
盆栽ch

姫リンゴの植え替え

実の利用方法

実は一般的なリンゴに比べ味が落ちるため、果樹酒やジャムなど加工して楽しむ事ができます。

■ジャムの作り方(コトコト編)

  • 実を4等分にして種の部分を取ります。
  • ヒタヒタになるくらいにお水を入れて弱火でコトコトと煮ます。
  • 様子をみながら軟らかくなったら火を止めて、荒熱をとります。
  • 冷めたら、布巾でギュッとこします。
  • グラニュー糖とレモン汁を入れて弱火でコトコト煮ます。
  • 粗熱をとって、ビンに詰めます。冷えてくると固まってきます。

■ジャムの作り方(圧力鍋編)

  • 実を切らずに水と砂糖を加えて、圧力鍋で5分圧を掛けます。
  • ざるでこして底辺の大きなフライパンなどへ、つぶしながら種などを取り除きます。
  • 火にかけて水分を飛ばし、ちょうど良い濃度になるまで煮詰める。
  • 最後にレモン汁を加えて完成です。

■果実酒の作り方

  • よく洗って水気を切った後、軸をとります。
  • りんごの表面に2個所ほど浅く切り込みを入れます。
  • レモンは皮をむき半分に切っておきます。
  • 氷砂糖、姫りんご、レモンを密封容器に入れ焼酎甲類を加えて漬け込みます。
  • 約2ヵ月で熟成。うすい琥珀色のお酒に仕上がります。
  • 残ったリンゴは取り除きます。

育て方

日本全国で育てる事ができます。普通のリンゴと違い、寒暖の差に関わらず日向であれば育てられます一株では実の成りが少なので複数の苗かカイドウを一緒に植えて人工的に受粉させると良いです。水はけ、水もちのよい土が敵しています。植え付け・植え替え共に、梅雨時と真冬を除いた時期ならいつでも大丈夫です。

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