花の色、形、模様が豊富な山野草。 オダマキ(苧環)。

品種のご紹介

可愛らし花を咲かせる山野草として、愛好家が多いです。種から増やしたり楽しんだり、交雑しやすいので新しい花の模様を作り出す楽しみもあります。全草に毒成分がありますので、観賞以外には利用しないでください。

オダマキの特徴

キンポウゲ科オダマキ属の総称が「オダマキ」と呼ばれる宿根草です。
北アメリカやユーラシア、日本などの北半球に自生する多年草です。草丈は10~70cmと種類によって違い、長い茎の先に4~5cmの花を10輪ほど咲かせます。

春から初夏に独特の形の花をうつむき加減に咲かせます。日本に昔から自生する「ミヤマオダマキ」は本州中部の高山地帯から北部に分布して、直径3cmほどの青紫色で花弁の先が白色を帯びた花をつけます。また、「ヤマオダマキ」は北海道から九州の山野に自生します。

【ミヤマオダマキ】

セイヨウオダマキと呼ばれている品種は北ヨーロッパ原産のオダマキの交配種で、花色は紫、ピンク、白、黄色など豊富です。咲き方は一重咲き、八重咲き、茎の先に複数輪花を咲かせるタイプと豊富です。

【セイヨウオダキ】

草全体にプロトアネモニンという有毒成分を含んでおり、触れたり口に入ると、皮膚のかぶれや胃腸炎を引き起こします。多量摂取すると心臓麻痺になる危険もある為、ペットの誤食に注意が必要です。

栽培方法

種まきからと、苗植えがあります。
種まきは入手困難な珍しい花の種が「輸入種子」として手に入りますが、発芽して開花するまでに2年かかります。

寒さを感じることによって開花するので、冬場も外で育てましょう。落葉して越冬するので、特に必要な冬越し作業はありません。

種まき

種は夏場の暑さにやられてしまうこともあるので冷蔵庫で保管しておき、翌年の2~3月にかけてまきます。開花したものから採取する場合は、花後に熟して先端が開いた種を採取します。ゴボウ根を傷つけないように鉢増ししながら育てると2年後には開花が期待できます。

苗の植え付け

芽が出る前の冬場2月頃が良いです。水はけのよい場所で地植えにする場合は少し高植えにしましょう。夏場の直射日光に弱いので午後明るい日陰になるような場所が適しています。直根性のため移植を嫌います。植え付けるときは、根をいじらずにポット苗からそっと苗を抜いて植え替えましょう。根は太い根を下に向かって伸ばすので深めの鉢を使いましょう。

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