紅い実がカワイイ、そろばん珠の原料や染物に、ソヨゴ。

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秋に色付く赤い実と、光沢のある緑が観賞用で人気です。また生育が緩やかなので、手入れなどの手間があまり掛かりません。実は熟すと赤から濃い紫色になり、野鳥が食べにやってきます。雑木ブームで最近市場へ出回わり、近年は公園、庭に植えられる事が増えてきました。日陰に強く重宝されます。乾いたような質感の葉は風に揺れると周囲の葉とこすれ、かさかさと独特の音を立てます。

ソヨゴの特徴

モチノキ科モチノキ属の常緑小高木で雌雄異株です。分布の北限は新潟県と宮城県と言われています。
枝は灰色で葉は1-2センチメートルと長めの葉柄があります。葉は互生して葉身は卵状楕円形、やや革質で光沢があります。縁は滑らかだで波打つものから、平坦のものもあります。樹高は3-7メートルまで成長します。

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ソヨゴの開花は6~7月頃です。花は雌雄とも白と薄い黄緑色です。雄花はたくさん集まって咲きますが、雌花は1~2個のみがまばらに咲きます。雌花の後には直径5ミリほどの果実ができ、秋になると赤から黒に熟します。雌花花や果実には長い柄があり、果実はサクランボのようにぶら下がります。果実の中には直径6ミリほどの種子が3~6粒ずつ入っています。

【雄木の花】

雄木は雌木に比べて花数が明らかに多く、中心から分かれた先で更に分岐をして花数が多くなっています。離れて鑑賞すると雌木よりも花が目立ちますので、野趣ある小花を取り入れたい場合は雄木を植栽するという選択肢もあります。実の成る雌木の流通が一般的ですが、雄木は骨格が整った樹形が多く、しっかりとした常緑樹を庭へ取り入れたい場合にお勧めです。(新美園様HP より引用)

変種として果実が黄色くなる「キミノソヨゴ」や、葉の縁にはギザギザがあり地面を這うように育つ「タカネソヨゴ」などがあります。

観賞以外の用途

堅く緻密な材質のため、そろばんの珠や櫛の材料に使われます。また手斧など工具の柄に使われることも多かったことから「具柄冬青」と書かれるようになりました。

葉にはタンニンが多く含まれており、褐色の染料に利用されています。他のモチノキ科と同じく樹皮から鳥もち採れます。

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育て方

日なたから明るい日陰まで幅広く植えることができますが、西日が当たらないように注意します。水はけがよく、有機質の多い土を好みます。

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