日本でバナナを収穫する!

育て方

温室でないと育てられないと思われる方も多いと思いますが、品種の選定と育成環境を考慮すれば、なんと露地無保護栽培は関東以南で実現可能なんです。
「そんなバナナ~」と思われず、自宅の庭で育てて収穫できるという衝撃的な話題ですよ。

バナナんぼ宅のバナナ

【合わせて読みたい】連載ものです #1~#33
(Note) 【週末投稿】四季がある日本のバナナ #1(春を待ちわびる)

お家でバナナを育てる利点とは

  • 大きく巨大な茎葉を鑑賞する。異国気分満喫
  • 霜が当たらない露地を選び、耐寒性品種を選べば実の収穫が出来る
  • 無肥料、無農薬で栽培できるのでヘルシーな実をゲットできる
  • 成長スピードが速く、大量の枯れ葉等は緑肥になり、土壌が肥える
  • 観賞用にミニチュア型(超矮性)もあり、家の中でも楽しめる
バナナんぼ宅の班入りバナナ AeAe

桃栗3年、バナナも3年

熱帯の現地では小さな苗から育てても、7か月くらいで実が収穫できます。しかし四季のある日本(温室管理しない場合)ではどうでしょうか。
関東以南では植える場所を工夫すれば、無保護越冬して2年から3年でバナナが収穫できます。
すなわち、1回から2回越冬出来ないと収穫までこぎつけられません。
バナナんぼの住んでいる関東では、収穫までに3年かかります。

バナナんぼ宅の開花したバナナ

沖縄ではバナナを育成できる環境にありますが、台風の通り道のため強風に弱いバナナは年によって、株がなぎ倒されたり折れたりして壊滅的な被害を受けます。そのため経済的生産が難しく、日本産のバナナは沖縄県内で消費されるのが精いっぱいで、国内流通するのは難しい状況です。

バナナの背丈

日本の露地で育てられたバナナも、大きくなると葉先は2階の窓くらまで達します。見ごたえがかなりありますよ。

背が高くて利用できない方は、矮性バナナがお勧めです。
矮性バナナは、大人の背を多少超すくらいで結実します。実の収穫量はあまり通常バナナと変わらないと言われています。矮性の方が強風にも強く、扱いが楽と言えるでしょう。矮性はドワーフ(Dwarf)と呼ばれます。

超矮性バナナ(Super Dwarf)は、1m前後の背丈にしかなりません。実は食べられる量は収穫できませんが、観葉植物として育てるのは楽しいと思います。

バナナの増やし方と収穫コントロール

バナナは開花して実をつけるとその株は枯れてしまいます。
しかし株の脇から芽が出てくるので、それが増えてゆきます。

脇芽を残して複数株構成にしますと、その株自体は2~3年で結実しますので、順番に3年目を迎えるように株調整すると、全体では毎年実を収穫できるようになります。

日本で育てられるバナナとは(家庭で育てられる品種)

お店で売っている主なバナナは、Cavendishと呼ばれる耐寒性のない品種のため、冬でも15度以上保ち適度な日光が当たる環境が無いと実の収穫は難しいと思います。

しかしある程度耐寒性のあるバナナ品種を用いれば、立派な温室が無くても場所を選べば本州でも路地無保護で越冬が出来、実を収穫するところまで育てる事が可能になります。これらは露地植えで零下の気温にならなければ越冬可能であり、場所を選べばマイナス数度までの気温でも耐える事が可能です。

お勧めする品種
・ドワーフ ナムワ (Dwarf Namwa)
・ドワーフ オリノコ (Dwarf Orinoco)
・アイスクリーム

他にもバナナマニアには知られた耐寒性品種がありますが、まずは育ててみてうまくいってから他の品種へ幅を広げていっても良いと思います。

露地越冬できるお勧め品種の入手方法

一般の通販ネットは「アイスクリーム」バナナが通販されており、Yahooオークション等では他のいろいろなバナナが出品されています。

三尺バナナ、島バナナ、モンキーバナナなどは時々ホームセンターやネット通販で扱っていますが、どれも耐寒性が無い種類のため路地越冬は沖縄以外は難しいでしょう。一般家庭での越冬は可能ですが、それなりの工夫が必要です。

また ebay や海外 HomePage から個人輸入する方法もありますので、PayPal 等をお持ちの方は引き落としが簡単にできます。
初心者の方は、上記お勧め品種を試されて、結実経験のある方はさらに他品種にチャレンジするのもいいでしょう。ただしアメリカからの輸入は禁止されているので、気をつけましょう。

鉢栽培と露地栽培の仕方

苗はGW過ぎたころに入手すれば、根付きがよくなるでしょう。
土は選びませんが、水はけが良く超えた土が良いと思います。

鉢栽培

矮性バナナは少なくとも30リットル以上の大鉢でないと株自体も大きくならず、収穫できる実の数も少ないでしょう。

露地栽培

出来るだけ風が当たらず、霜が降りない所が理想的です。
壁の近くや、上空から降りてくる寒気を防ぐ簡易天井の下に植えたり、背の高い木があり軽く上空を見上げると小枝等で少々空が隠れる所に植えると良いでしょう。

バナナ動画始めました

なかなか、言葉だけでは伝わらないので動画を作ってみました。
連載ものなので、お暇な時にご覧頂けれが幸いです。
動画で私は「バナナんぼ」という名前で紹介しています。

バナナ動画、連載始めました(初心者なので、つたない動画です)

家でバナナをつくるぞ(#1 春を待ちわびる枯れバナナ)

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