実が綺麗で漢方薬にもなる、クロウメモドキ(黒梅擬)。

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黒々とした、たわわな実を付け観賞用にもステキなクロウメモドキ。北海道から九州まで日本全国の湿った林などに見られる日本原産の落葉樹です。枝の先が変形したとげがあり、北海道では生垣に利用されていました。

クロウメモドキの特徴

クロウメモドキ科クロウメモドキ属の落葉樹です。
北海道、本州、四国、九州山地の湿地に多く分布しており、雌雄異株です。
新緑の頃に黄緑色の花が咲きます。花は直径4ミリほどのカキのヘタのような形状で、短い枝の先端に集まって咲きます。

秋には直径7ミリほどの黒紫色の実ができます。実は葉が緑色の時期から色づき始め、熟します。乾燥させた実は「鼠李子(ソリシ)」という漢方薬になり、下剤としての効能があるそうです。

「ウメモドキ」のような形状の黒い実がなる木という意味合いで命名されましたが、ウメモドキはモチノキ科であり直接的な関係はありません。

同じ仲間としては、「シーボルトの木(Rhamnus utilis)」として有名な、中国原産の植物がありますが、こちらはクロウメモドキ(Rhamnus japonica var. decipiens)よりもやや大型の様です。葉が細長い「ナガバノクロウメモドキ」や、より大きな葉を持つ「エゾクロウメモドキ」、小型の葉を持つ「コバノクロウメモドキ」などが知られています。

近縁種としては、クロウメモドキ科ナツメ属の「ナツメ」、ケンポナシ属の「ケンポナシ」などがあります。

シーボルトの木】

育て方

湿った土地を好みますが、それほど植え場所を選ばずに育ちます。暑さ寒さにも強いです。

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