今、葉欄(ハラン)がおもしろい。

品種のご紹介

お弁当に入っている、プラスチックのバラン。本物は葉欄という植物の葉です。今、観賞植物としても注目されています。見てみましょう。

「人造ハラン」から「バラン」と呼ばれるようになった

ハランという植物

日本、中国が原産地とされる キジカクシ科ハラン属に分類する多年草です。スズランの葉に似て、さらに大きな葉を地表に立てる生え方をします。 常緑樹の下や北側の日陰でよく育ちます。 根茎が長く伸びて増えてゆきます。関東地方以西では放任でよく育ち、戸外で冬越し可能です。花径4cmほどの壺形の花が3月から5月に株元に咲きますが、葉に隠れて目立ちません。その後、甘い香りの果実ができ、中に半透明の白いタネが並びます。


中国の大きなランという意味の中国語「馬蘭」に由来し、日本で次第に清音化されてハランと呼ばれるようになり、のちに葉蘭の当て字が付けられたそうです。結構適当なのですね。

料理に使われるハランの葉

葉には殺菌作用があり、料理の盛り付けにハランの葉を包丁で細工したもの今でも料亭や寿司屋で使われる事があります。これを似せてプラスチック製で出来た「バラン」は、折詰、刺身、お弁当などの仕切りで使われる事が多いです。当初はハランに似せて作ったので、「人造ハラン」と呼ばれていました。

観賞用植物としてのハラン

ハランは古く江戸時代に発展し、改良された伝統園芸植物です。縞斑、中斑、曙斑、星斑など多くの品種があります。現在もいくつもの種が入手できますので、選ぶのが楽しい植物です。

最後に

生命力の強いハラン。0度以下にならない所で日陰の場所を好みます。班入りのものは葉焼けしやすいので、直射日光は避けましょう。

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