昔は防犯・邪鬼払い。今は観賞目的の ヒイラギ。 

品種のご紹介

丈夫で刈り込みに強く、葉は肉厚で光沢があり、縁に鋭いトゲがあります。最近は班入りや、葉色が変わる五色ヒイラギなど目を楽しませてくれる品種も出てきました。盆栽で楽しむ事もできます。

植物の特徴

モクセイ科モクセイ属の常緑小高木です。
福島県以南の本州、四国及び九州に分布します。

葉は互生して光沢があり、楕円形から卵状の長楕円形をしています。その縁には先が鋭いトゲとがあります。葉のトゲは動物の食害を防ぐために作られ、その心配のない環境では棘のない葉ができます。同じ理由で木の上部の葉にも棘がありません。トゲのある葉は概して若い木に多く、老木ではたいていが楕円形の葉になります

雌雄異株で、11~12月頃にギンモクセイ(モクセイ科)に似た白い小さな花が咲きます。花は直径5ミリほどで、葉陰に埋もれるように咲くため余り目立ちませんが、微かに芳香があります。花の後には直径1.5ミリほどの楕円形の果実ができ、翌年の初夏(6~7月)になると黒紫色に熟します。

似た名前や、葉の形の植物があります。

似たような形の「ヒイラギモクセイ」は、ヒイラギとギンモクセイ(銀木犀)の雑種といわれ、葉は大きく縁にはあらい鋸歯がありますが、結実しません。

クリスマスの飾りとして用いられる「セイヨウヒイラギ」(西洋柊)は、モチノキ科に分類されます。ヒイラギは葉が一箇所から左右に発生する「対生」ですが、セイヨウヒイラギは互い違いに発生する「互生」で、実の色はセイヨウヒイラギは赤で、ヒイラギは黒紫の違いがあります。

メギ科の常緑低木として「ヒイラギナンテン」(柊南天)があります。葉の縁にはヒイラギのようなトゲ状の鋸歯があります。3〜4月に枝の上部から房状に集まった小さな黄色い花をつけます。

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育て方

丈夫で病害虫も少なく、日陰にも強いあまり手間のかからない樹木です。半日陰から日陰の、肥沃で水もちのよい土を好みますが、幅広い環境で育ちます。よく日の当たる場所では強く乾燥させないようにしましょう。

■ヒイラギ(柊)
葉に沢山のギザギザのトゲがあり、古来より魔除けとして使われています。

■フイリヒイラギ・シマヒイラギ
外斑のヒイラギです。11月~12月にかけて白い小さな花が咲きます。厚みのある葉には、特徴であるギザギザとしたトゲがついています。

■五色ヒイラギ
強く育てやすい常緑低木。新芽時期には、ピンク色も混じることがありとてもきれいです。大鉢の寄せ植えやリース素材にもお勧め。

■オニヒイラギ
新芽は黄色がかった明るい緑色をした品種です。次第に葉の色が濃くなっていき、魔除けの効果が高いとされています。

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