地生蘭(地中に根を下ろして生活する種)という種類で、鉢植えや路地などに植えられることもあります。寒さや暑さに強くて気温が低くなると、葉を落としますが春になると再び葉を茂らせます。班入りや花が白い品種もあり、丈夫なランなので初心者の方にもおすすめです。
シランの特徴
ラン科シラン属の宿根草で、日本および中国原産の地生ランです。
ランはその生活様式から、「着生ラン」と「地生ラン」に大きく分けられ、シランは自生欄に分類されます。関東地方以西の本州、四国、九州の里山の土手や崖に生えるといわれます。
春になると、地下に連ねた扁平な地下球(偽球茎)からササのような細長い葉茎を伸ばして、5月頃から30から50cm程度の花茎先に赤紫色の花を数個付けます。結実するとタネを飛ばし、気づかぬうちに庭のあちらこちらから小苗が発芽していることがよくあります。晩秋には葉を落とし休眠します。
一般的に流通しているものは、花が白い「白花シラン」、リップの先端をほんのり桃色に染めた「口紅シラン」、葉の縁に斑がある「覆輪シラン」などが有名です。最近ではまったく濁らない白花の「純白花」や全体に青紫色を帯びた「青花」、側花弁がリップ化した「三蝶咲き」などが作られています。
育て方
ラン科植物には珍しく、日向の畑土でも栽培可能です。極めて丈夫な植物で、半日陰から日向まで適応し、乾燥にも過湿にもよく耐えるので栽培しやすいです。夏の暑さには強く、少々の葉焼け程度ではびくともしません。ただし鉢植えの場合は、冬に凍らない程度の場所に置くことが理想です。
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