青空に映えるライラックは、桜が終わる季節から咲き始めます。本州ではちょっと珍しい花木ですが、本州でも涼しい場所を選んで植える事ができます。
ライラックとは
ヨーロッパ原産でリラとも呼ばれています。モクセイ科ハシドイ属の落葉小高木で1mから3mくらいになります。
イギリスは5月1日に五月祭りがあり、ライラックはこの日の花とされています。フランスでは「リラの花咲く頃」とは一番気候が良い頃を指すのだそうです。ヨーロッパではとてもポピュラーなのですね。
日本では、5月下旬の「さっぽろライラックまつり」が有名です。テレビ塔がある大通り公園では、街路樹としてライラックが植樹されています。また、JR北海道では「ライラック」と呼ばれる特急列車が走っています。あ~懐かしい。
暖かい所では4月から、東北、北海道では5月くらいから紫、ピンク、白など一重や八重咲の香りよい花が咲き始め長く楽しめます。本州の高地や東北北部、北海道などの涼しい気候を好み、耐寒性があります。暖地では西日の当たらない日向を選ぶと良いです。関東でも場所を選んで庭木にされているご家庭も見ます。関東より西の地域は秋植えも可能です。
■センセーション
ワイン色に近い紫色で花弁の縁が白くなるとても美しい品種です。
■ミッシェルブッチャー
八重咲きの大輪種で芳香の強い品種です。 花色は淡紫ピンク色で、明るく涼しげな印象のライラックです。
■リラワンダー
淡青~淡紫の花色で白の縁取りが特徴の、花色のコントラストが美しくやさしさを感じさせる品種。また、香りも楽しめます。
■矮性ライラック
コンパクトにまとまる樹形で、小さなお庭やバルコニーでも育てられます。
香水としてのライラック
バラ、ジャスミン、スズランと並んで四大フローラルとよばれており、調香に利用されています。
香料は本来、その花等から溶剤等使って香りを抽出するのですが、その手法で行うと本来の花香とは程遠いため、現在ではコスト面当などから合成香料が使われています。
ご家庭で、切り花で楽しもうとすると香りを放たなくなります。ライラックは繊細な植物なのですね。
- 紫色のライラック:愛の芽生え、初恋
- 白色のライラック:青春の喜び、無邪気
姫ライラック
普通のライラックよりも背丈が低く1m~1.5mくらいなので、鉢植えや盆栽として楽しまれている方もいらっしゃいます。これは手軽ですね。
■ミスキム
小さなうちからよく花を咲かせます。紫色のつぼみは開くとアイスブルーの色に。涼やかな色合いの魅力的な品種。
■ピンクパフューム
暖地でも栽培が可能です。 春から秋まで長期間花します。 非常に珍しい四季咲き性のライラック。 香りもよい。 栽培容易。 最終樹高120~150cm。
終わりに
ライラック(リラ)のお話をしてまいりました。最近は矮性種(小柄)の品種もいろいろと出ていますので、ベランダでも育てられますね。
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