スタイリッシュな美。ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)。

品種のご紹介

針葉樹(コニファー)の仲間でヒノキ科の植物は、樹形や香りを楽しむものが多いです。
今回はイトスギの仲間である、モントレーイトスギの改良品種である、ゴールドクレストをご紹介します。ゴールドクレストにもいくつかの種類があり、混乱し易いのでご紹介してすっきりとしてかた楽しみましょう。

ゴールドクレスト とは

ヒノキ科イトスギ属のイトスギ(糸杉)の仲間で、北アメリカ大陸のカリフォルニア海岸に生育するモントレーイトスギから品種化された常緑針葉樹が「ゴールドクレスト」になります。

生育は旺盛ですが根の張りが浅く粗いため、庭植えにすると強風で倒れやすく、支柱の設置が必要です。刈り込みにも耐えるので、生け垣やトピアリーの素材にも適していますが、葉が密生した樹冠内部は風通しが悪くなり、蒸れによる枯れ込みの原因になります。

母体となったモントレーイトスギと比較すると、芽吹きの状態の黄金色が長く保たれるのが特徴です。日陰で栽培すると元品種であるモントレーイトスギに似た緑色の葉となります。

■ゴールドクレスト
夏の蒸れに弱く、また、冬の寒さにも決して強くありません。自生地がカリフォルニアで冬は温暖(平均気温が冬でも15度で10以下になることはほとんどない)で、夏は日本のように「蒸し暑く」はなりません。これらの条件が合えば庭植に植えるのが良いです。自生地では15mくらいになるそうですが、風に倒れやすいため、そこまで大きくはなりません。

■ゴールドクレスト・ウィルマ
通常のゴールドクレストから改良されたものです。通常のよりも、葉っぱが細く、密に生えることから、見た目が良い。現在、一番流通しています。矮小種で最高樹高は2mほどとされて「室内用」として流通しています。寄せ植えによく利用されます。小さなクリスマスツリーで使うのはこれになります。

■ゴールドクレスト・オーレア
オーレアというのは「金色」のことです。葉緑素が薄くて、色合いが黄色に見える品種です。
成長が遅く、また流通量も少ない。ただし、性質はウィルマとは違って地域によっては戸外で十分育ちます。

育て方

水はけがよい場所を好み、日当たりのよい場所でよく育ちます。生育が旺盛で、庭植えでは早く大きくなりますが、根の張りが粗いため強風による倒伏がしばしば見られます。支柱で支持するか、あらかじめ強い風を避ける場所を選んで植えます。

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