綺麗な花包を持つこの植物はオウムバナ( 鸚鵡花 )とも呼ばれていますが、ヘリコニア属の名称から、ヘリコニアとも呼ばれています。幾何学的で美しいヘリコニアの魅力に迫ります。
植物としての特徴
ショウガ目オウムバナ科オウムバナ属の植物です。食材のショウガ、バナナをはじめショウガ目の植物は、葉鞘(ヨウショウ)と言って葉の基部が茎を抱き包むように発達している部分が集まって茎として機能する構造(仮茎、偽茎と呼びます)を持っています。外部から見えるくちばしのような部分は花ではなく包と呼ばれ、そのなかに本当の花が入っています。 蜜があり、現地では虫やハチドリなどが集まってきます。開花時期は6月~10月です。
熱帯アメリカ、南太平洋諸島が原産地とされており、日本では沖縄で栽培されています。ヘリコニアという名前は「 ギリシャ神話の 芸術を司る女神、ムーザが住むヘリコン山」という由来からの様です。
■ 2015.4.19 京都府立植物園 観覧温室(約1分)京りんたろう 様
利用用途は
切り花としてフラワーアレンジメント等に利用されたり、観賞用に苗が出荷されています。 いくつもの園芸品種があり、中にはドライフラワーにできるものもあるそうです。 または南国チックな演出として、造花も多く販売されています。
入手先はあまり多くない
ヘリコニアは約100種類ほどあり、サイズも50cmくらいに納まるものから、条件によっては7mまで大きくなるものもあります。耐寒性はありませんので、冬は10度以上に保たないと枯れる恐れがあります。また、耐陰性がありますので家の中でもそだてられますが真夏の強い直射日光には弱いです。
■ヘリコニア・ヒューミフローラ
■ヘリコニア・ロストラータ
南太平洋・タヒチより直輸入!!産地にこだわりました!!
■ヘリコニア・Aemygdiana (種子)
おしまいに
冬の温度さえキープできれば、家で育てる事ができます。今回は種もご紹介しましたが、発芽させるのは難易度が高いですのでタビビトノキ、ストレチア、ゼブリナ等の発芽に成功経験がある方なら、チャレンジしても良いかもしれません。
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