カタクリ粉の元祖のカタクリ。儚い美しさ。

品種のご紹介

1年のうちわずか2カ月くらいで葉を出し、花をさかせる儚き美しさのカタクリ。うつむいて咲くその花は不思議な魅力があります。山を散策して観賞するほかに、株を入手することがでますので自宅でも楽しむ事ができます。

植物の特徴

ユリ科カタクリ属の多年草です。
早春に10 – 15 cm程の花茎を伸ばし、直径4 – 5 cmほどの薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせます。まれに白花を咲かすものがあり、シロバナカタクリとよばれます。花は陽のあたるときのみ開きます。曇りや寒い日・雨の日は開花しずらいですが、曇ってても温度が高めだと開花する様です。

蕾をもった株は、芽が地上に出てから10日程で開花します。花茎の下部には、葉が通常2枚ですが若い株では1枚の葉がつきます。幅2.5 – 6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がありますが、地域によっては模様がないものもあります。

早春に葉や花が成長し5~6月ごろに結実して、その後葉や茎は枯れて根で冬を越します(宿根)。地上に姿を現す期間は4~5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短いです。種子にはアリが好む薄黄色の物質が付いており(アリにとっては栄養価の高い御馳走です)、拾われることによって生育地を広げます。

光合成ができる期間が、1年のうちでわずか2か月ほどしかないため、栄養を蓄積するまでに長い時間を要すため、種子から発芽して花を咲かせるまでに8、9年ほどの歳月を必要とするそうです。

発芽1年目の個体は細い糸状の葉出すのみで、2年目から7,8年程度までは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなって、2枚目の葉が出てからようやく花をつけます。カタクリは、毎年少しずつ鱗茎に養分を蓄積しながら、しだいに葉を大きくしてゆき、その結果、発芽から8~9年をかけて貯めた栄養分で、ようやく花を咲かすことが出来る様です。

本物のカタクリ粉、そして山菜として楽しむ。

いまでは「カタクリ粉」といえば、ジャガイモのデンプンを指しますが、もともとは、名前の通りカタクリの球根に含まれるデンプン粉なんです。

本物の「片栗粉」は薬局で売っています。片栗粉は消化がよく上質なので 江戸時代には漢方薬として病後の滋養用に使われたそうです。

自宅で楽しむ。苗から育てる。

花を咲かせるのに多くの年月が必要なために、開花実績株を購入されると楽に開花を楽しむ事ができます。

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