香り良き ライチ ブームになるのか!

収穫

南国の果物はバナナのような大衆果物から、美味で貴重なものまであります。今回の特集はライチ(レイシ)です。

桃やオレンジのようにジューシーで食べ応えはないけれど、少ないからこそ上品で、香りが良いライチ。別な魅力がありそうです。

ライチのご紹介

ムクロジ科レイシ属の常緑高木。中国原産で、熱帯・亜熱帯地域で栽培されています。上品な甘さと香りから中国では昔から珍重されてきた果物です。日本では初夏を中心に、主に台湾から生で輸入したものが出回っています。

果実は、樹上で熟している状態では鮮やかな赤ですが、収穫すると1日も持たずに茶色っぽく変色してしまいます。生では鮮度が落ちやすいので、冷凍や缶詰めで出回る事の方が多いです。

新鮮な生レイシは中国の現地でも、特定の時期にしか入手できませんが、冷凍物とは比べ物にならないくらいに芳香が強く、味に深みがあると言われています。

お酒の香りづけにも利用され、ご家庭ではリカーを使ったライチ酒もいいですね。

同じムクロジ科では実の形が似ている「ランブータン」があります。

ランブータン

日本にも生産地がある

鮮度が命のライチなので、国産があれば絶品が味わえるはず。国内で流通している99%が海外産の冷凍品で、国産は1%ですが生産されているのです。

鹿児島県と宮崎県、沖縄県の一部などで生産されています。国産の3割を生産しているのは、宮崎県新富町です。毎年5月下旬から7月上旬までの約1カ月間と収穫時期が短いことから、「幻のフルーツ」とされています。

育て方

日本では苗を入手することができます。寒さに強くないので、成木になると0度近くまで耐えれますが、小さいうちは暖かい所で越冬しましょう。

土は水はけのよいものを選びます。植え付けは4月から6月いっぱいに行えばよいです。

冬に土をできるだけ乾かすと花芽分化するので、乾かし気味に管理すると開花しやすくなります。

終わりに

日常的に日本の食卓には上らない果物ですが、ぜひとも国内産限定の収穫したてのライチを食べてみてください。冷凍しか食べていなかった頃とは違う感動が待っています。

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