雑木林を彩るガマズミ、果物、着色、手芸いろいろ。

品種のご紹介

秋になると、真っ赤でタワワに実るガマズミ。雑木林を散策すると時々目にすることがあるかもしれません。最近は公園や庭木としても植えられている事があります。

植物の特徴

レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木です。北海道から九州にかけた広い範囲の雑木林で普通に見れます。 日本のほか中国や朝鮮半島にも自生が見られるそうです。 花期は5月~6月で白い小花を群生させ独特の香りがあります。

ガマズミの花

秋に実が赤く熟し、野鳥が好んで食べに来ます。実は酸味が強すぎるのですが、 霜が降りる頃になると、白い粉をふいて甘くなって食べられます。クエン酸が豊富で酸味が強く、レモン果汁に似ているそうです。色合いが良いため漬物を赤く染める着色料(大根の赤漬けなど)や果実酒として使われます。

昔は山里の子ども達にとって、秋から初冬にかけてなくてはならない果実であったそうです。

昔は他にも用途があった

ガマズミの枝は柔らかく折れにくいので、昔から何かを束ねる時に使ったり、輪かんじきの材料に使われたそうです。山村で山仕事に手慣れた人は、ガマズミの枝をよって縄をつくり、刈柴を手際よくまとめたそうです。

また観葉植物として、最近は庭木の他に盆栽にも利用されています。

■ガマズミ苗

■風鈴ガマズミ
赤い実が印象的なガマズミの仲間です。秋に大き目の風鈴のように静かに揺れる実がなります。白い小花も美しいです。寒さにも強く、半日陰にも順応します。

■ 常盤ガマズミ
初夏に白色で小さなかわいい花を楽しめ、育てやすい植物です。切花として、フラワーアレンジメントでも人気の品種。お庭の定番低木として、存在感を増しています!!

■盆栽
「金崋山」は、八つ房性で、葉が小さく密生します。

最後に

食べ物が少なかった時代に子供達のおやつとして貴重だったようですね。 実は野生の猿もこの実を食べにくるそうです。 里山ではいろいろな用途に利用されてきたガマズミですが、近年は雑木林からひょっこり公園や庭木としても植えられ、観賞専用になってきました。

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