春の代名詞、ボケの花。品種が多く様々な色彩で楽しませてくれます。庭木や盆栽など多彩なのですが、実はバラ科の植物で 香りのよい果実を使って果実酒やジャムをつくることができます。見るだけではない、ボケの楽しみ方も併せてご紹介します。
植物の特徴
バラ科ボケ属の落葉低木で、原産地は中国大陸です。日本原産のクサボケ 、 中国のマボケ、 中国のマボケに分類されます。実が瓜に似ている事から木瓜(モケ)と呼ばれていたのが転じて「ボケ」と呼ばれるようになったという説があります。
樹高は1~2m。若枝は褐色の毛があり 古くなると灰黒色になります。樹皮は縦に浅く裂け、小枝は棘があります。 花は3 – 4月に葉よりも先に開き、短枝の脇に数個付きます。径が2.5 – 3.5cmで色は淡紅、緋紅が多く、白と紅の斑、白などがあります。
本州から四国・九州にかけて自生しています。温暖地でよく育ちます。北海道では南部でも育てられますが、耐寒性の問題もあり種類が限定されます。
ボケの実を加工して楽しむ
ボケの実はジャムやお酒に加工して楽しむことができます。実は売られていませんので、庭などで育てられている人の醍醐味なのです。梅の実に似ている実が出来、黄色く香りが出始めた頃に収穫してぜひ楽しんでみましょう。
ジャムにして楽しむ
爽やかなおいしいジャムになります。実自体に酸味がありますので、レモンを入れなくても美味しくできます。通常のジャムづくりより簡単ですよ。
果物酒を楽しむ
庭の観賞用のほか、各地に自生する野生のボケともによい材料となるそうです。
香りが良く、酸味のある果実酒になります。ホワイトリカー、氷砂糖、漬け込む時のガラス瓶を用意して作ります。 ある程度の実が収穫できる方向けですが、2,3個でも小ビンに入れて楽しむ事もできますよ。
育てて楽しむ
日当たりのよい場所で、乾燥しすぎない土壌であれば、土質を選ばずによく生育します。とげがあるので生け垣にすることができます。耐寒性もあり北海道でも育てられる品種があります。
最後に
ボケの実は、カリン同様に芳香剤にもなります。また好みの品種の花粉を付けてこう配して、出来た種から新品種を作る楽しみもあり、奥の深い探求も楽しめるのではないでしょうか。
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