公園や庭園などの日よけに、藤棚を良くみかけます。フジ棚は規模が小さいものから大規模で荘厳な景観のものまであります。もしかして、フジは観賞しに行くものだと思っていらっしゃいませんか?今回は庭が無くても楽しめる。一才フジをご紹介しましょう。
植物の特徴
フジは、マメ科フジ属のつる性落葉大木で、右巻きと、左巻きがあります。 直射日光の差す場所を好む好日性植物です。 4~5月に、葉腋から総状花序を下垂して 20cmから80cmに達します。フジの蔓は丈夫で、巻きついた樹を、締め殺すこともあるため林業では有害植物として扱われます。
フジは山に多く自生しますが、その花の美しさで古くから鑑賞用に植採されたり、蔓の繊維から藤布を作るなど有用樹として利用されたりした。藤布は丈夫ですが織り目が粗く、肌触りが良くないため、時代とともに木綿や麻などの布に置き換わってゆきました。
一才フジという品種があります
フジは多くの園芸品種があり、現在では世界各地で植えられています。その中でも、一才フジというものがあります。「一才」というのは例えで、幼く小さいという意味です。品種改良や接ぎ木などにより低い状態でも開花するようにしたものを示します。鉢植えでも咲かせる事ができますので、お店のディスプレイや家で楽しむ事ができます。
育て方
日当たりのよい場所に植え、十分に枝葉を成長させます。やや湿り気があり通気性のある砂質の肥よくな土を好みます。
■アメジストフォール(アメリカフジ)
初夏と晩夏に二回咲く、二季咲きの青い藤です。若い木のうちから咲かせる優れた庭木で、生育が旺盛で大変強健ですが、小型種のため鉢植えとトレリスで簡単に栽培が可能です。一般的なフジのようにツル繁殖にはなりません。
最後に
フジの花序は天ぷらにして食べる事ができますが、有毒成分をわずかに含みますので、多量に摂取すると吐き気、嘔吐、眩暈、下痢、胃痛などを起こすおそれがあるため注意が必要です。
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