深山の樹林下にひっそりと咲く、ヤマシャクヤク(山芍薬)。

品種のご紹介

4月頃に直径4~5cmで白色の美しい花を1個、上向きに咲かせます。花の形が芍薬に似ているのでヤマシャクヤクと呼ばれます。和の庭におすすめの清楚な山野草です。

植物の特徴

ボタン科ボタン属の耐寒性多年草です。
本州、四国、九州および朝鮮半島に分布し、山地や深山の林床に生える野生のシャクヤクです。茎の高さは30~40cmくらいになります。 葉は3-4枚で互生して、小葉は楕円形-倒卵形になります。

地下に大きな塊根をもち、春に発芽すると同時に、二叉に分かれた葉に包まれるように蕾を伸ばします。葉が開いたのち、白い5弁の花を1茎に1輪咲かせます。

花は5cm前後の大輪で、白い花弁に黄色の葯がとてもよく目立ちますが、2~3日で散る短命花でもあります。花後に結実すると果実が次第に大きくなり、夏の暑いころに割れて、ザクロのように中の種子がはじけます。この種子は完熟のものは黒く、不稔のものは赤く色づきます。

早いものでは秋の気配を感じるころには落葉を始めます。そのまま休眠に入り、地下では冬の間にじっくりと次年の芽の充実を図ります。
近縁種に、赤い花をつけ、雌蕊が5本の「ベニバナヤマシャクヤク」があります。

【ベニバナヤマシャクヤク】

育て方

樹林下に生える日陰植物なので、1年を通して強い日ざしは避けてください。特に成長期の直射日光は確実に葉焼けを起こします。庭植えの場合はゆるく風の流れる日陰か樹林下に植え込むとよく育ちます。多湿も乾燥も嫌います。1年を通して夏は夕方、それ以外は朝1回水やりをしてください。

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