涼し気な花火の様な多年草。 アガパンサス(紫君子欄)

品種のご紹介

光沢と厚みのある葉の中から、すっと花首を立ち上げて放射状の涼やかな青い色の花を毎年咲かせてくれます。紫の他には白、青、ピンクなど涼しそうな色合いもあり、見ごたえがありますので、切り花やフラワーアレンジメントにも利用されています。

植物の特徴

ヒガンバナ科アガパンサス亜科の草花ですが、分類体系によっては、ユリ科に分類される事もあります。南アフリカ原産で10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されています。

草丈、株張りともに1m以上になる大型種から、小鉢でも育てられる草丈30cmくらいの小型種まであります。周年葉が茂る常緑性のものと、冬期は地上部の葉が枯れて休眠する落葉種とがあり、その中間のタイプの品種もあります。地中には茎が肥大した根茎があります。多肉質で水分をたっぷり含んでいます。

地際から光沢のある細長い葉を何枚も出します。5月下旬ごろから7月頃に、茂った葉の中から花首を立ち上げて放射状の花を毎年咲かせます。花色は赤みがかった紫から青紫、白があります。濃い色から薄いものまでさまざまです。花形も花筒の短い盃状のものから細長い花のもの、星形のように切れ込みの深いものや、ラッパ状の花形、つぼみのまま花が開かないなど、バラエティーに富んでいます。

育てて観賞、切り花に

やせ地でも育つ植物なので、用土にこだわる必要はありませんが、日当たりと水はけのよい場所を好みます。落葉する宿根草タイプのアガパンサスの方が耐寒性が強い性質があります。アガパンサスは品種によって丈が違いますし、数年経つとかなり大きくなるので、間隔は大きくとったほうが良いです。

乾燥には比較的強いですが過湿に弱く、毎日土が乾く前に水を与えてしまうと、株全体が弱って根ぐされを起こすことがあります。

■アガパンサス ’紫式部’
濃い青紫の花は一際目を引きます。

■アガパンサス ’ガーデンテーブル’
花がらの色は開花時より濃くなり、そのまま残っていてもとても美しいです。
開花前の苞もラベンダー色に染まり、開花前から花が枯れるまで長く楽しめる品種。

■アガパンサス ’マキシマ・アルバ’
オランダで1888年に作出された名花です。大輪の白花です。切花でも不動人気を誇っています!

■アガパンサス ’ストリーム・ライナー’
コンパクトな藤色の花姿、花丈は30~40cmで鉢植えにも適します。

■アガパンサス ’シルバー・ベイビー’
ほのかに青みを帯びた白の花姿、花丈は30~40cmで鉢植えにも適します。
花付きも良く、お勧めの逸品です!

■【宿根草】アガパンサス ’バック・イン・ブラック’
草丈65cm、黒い花茎に黒い蕾で濃紫色の花を咲かせる。花後の果実も黒く明るい緑色の葉と好対照。花付きも良い。

■【宿根草】アガパンサス ’シルバー・ムーン’
白い斑入り葉にブルーの花のコントラストが美しい。葉は夏にかけて白い斑入りから青葉に変わる。15cmポット植え。

■【宿根草】アガパンサス ’フローレ・プレノ’
草丈60cm、淡い青紫色で八重咲の珍しい花。乾燥すると花が開きにくい。

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