節分の頃に咲くから、セツブンソウと呼ばれます。 まばらな温帯夏緑林の林内や山裾の半影地などに生育します。一時期は乱獲によって数が減りましたが、現在では保護活動が進められています。
植物の特徴
ギンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。
関東地方以西の主に太平洋側に多く見られ、古くより節分のころに花が咲くのでこの名前があります。
冬の終わりから早春のころに、白い花弁のような萼片を5枚開きます。葉は深く裂けた灰緑色で、晩春には地上部を枯らして休眠します。時に大群落を形成し、一面に白い花を咲かせる「春植物」ですが、近年は開発や盗掘のために激減し、各地で保護が始まっています 。日本固有種としてセツブンソウが自生していますので、大切に増やしてゆきたいですね。
育て方
鉢植えは芽が動き始めるころから、花が終わり結実する4月下旬ごろまで、午前中は日の当たる場所で管理します。葉が伸びきり結実する頃からは、木もれ日や明るい日陰へ移して葉の傷みを防ぎます。
球根は分球しずらいのでタネでふやします。4月ごろ、果実が割れたらタネをとりまきします。タネをまいたら5mm程度覆土をします。発芽まで1年かかるので気長に湿度をキープしながら育ててみましょう。
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