育てた人なら知っている。春、夏、秋に開花するキンカン。各季節ごとに実ができますが、大きさやおいしさは夏が一番良いと言われています。
キンカン
花は当年生長した春枝と前年の夏枝に、単生または双生の直花をつけることがあります。開花期は、春、夏(6月末から8月ごろ)、秋(10月ごろ)の3期で、春、秋の開花は夏の花は少なく、夏の花が一番多く結実します。
年に数回も開花するのは、柑橘のなんでもキンカンのみです。
複数の開花と結実の関係
自家受粉するので授粉樹は不要で3~4回繰り返すため、果実の大小は一番早く咲く1番花の果実が最も大きく、次いで2番花の果実となります。3~4番花は12月ごろまで緑色が残り、収穫はしません。
キンカンの果実は、生食(皮ごと食べる)のほか、シロップ漬け、マーマレード
砂糖煮、果実酒、かぜ予防薬などとして広く利用されます。
おいし~ キンカンの加工品
生食も良いですが、昔からある代表的な砂糖漬けや、お酒など試してみたくなりますね。
苗もゲットできる
強い剪定にも負けない樹勢などから、観賞用や庭木・盆栽としても利用されています。
種なしキンカン「ぷちまる」や、甘さにこだわった「スィートシュガー」などが代表種です。
おしまいに
マイヤーレモンとの交雑種であるサンクアット、温州ミカンとの交雑種であるオレンジクアットなど面白いものも開発されています。需要が少なくなってきたキンカン、応援したいですね。
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