爽やかな香りが特徴的なローズマリーは、古くから薬用に用いられてきたハーブの一種です。丈夫で育てやすく、家庭に1本あれば、料理にも重宝しますよ。消臭効果や抗菌作用、抗酸化作用もあります。
ローズマリーの特徴
シソ科マンネンロウ属の常緑性低木です。
原産地が地中海沿岸地方ということもあり、比較的塩害にも強い丈夫な植物です。
立性と匍匐(ほふく)性種に分かれます。立性は枝が上方向に成長し、大きいものでは高さ2メートルに及ぶこともあります。匍匐性は高さは30㎝ほどで、地を這うように広がります。
花は2月~10月頃に開花し,白や薄紫、薄青などかあります。
利用用途
伸びた枝は、肉や魚料理の風味づけに使ったり、お茶で楽しんだり、リースなどのクラフト材料にも使えます。
西欧では古くからラム、豚肉、青魚などクセの強い素材の匂い消しや、逆に鶏肉・白身魚・じゃがいもなど淡泊な素材の香りづけと、肉料理や魚料理に多様に利用されています。また、カレーやポトフ等のスパイスとして利用されます。
薬用としては、葉の浸出液が強壮剤や収れん剤などに処方されたり、リウマチや外傷に外用されたりするなど、重宝な薬草として栽培されてきました。種類がとても多いローズマリーですが、どの種類でも薬効はほぼ同様であると考えられます。
育て方
鉢で育てる場合は、日当たりがよく、土が乾燥しやすい場所へ置きましょう。明るい日陰でも育ちますが、日当たりのよいところに置くほうが元気な株に育ちます。湿気に弱いので梅雨の長雨で土が湿ったままだと根腐れを起こすことがあるので注意が必要です。
枝が込み合っている場合は、そのままにしておくと株が蒸れてしまい、病害虫が発生しやすい環境になりますので、剪定を兼ねて収穫しましょう。
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