これからの季節、生垣やトレリス等を使った黄色や白のボンボン花に出逢えますね。纏まったモッコウバラの開花は圧巻で、育てやすいので多くの方に親しまれています。今回はバラ特集の第一弾として「モッコウバラ」をお送りします。
バラの中でもモッコウバラとは
バラという言葉は、バラ科バラ属の総称として呼ばれる言葉です。
モッコウバラは中国原産の常緑低木、本木製のつる植物です。
モッコウバラは、バラ属のひとつの種として分類されており、つる性低木です。枝には棘がないので扱いやすく、生垣やトレリスでも誘因しやすいです。性質は強権で、病気も少なく成長が早いです。
芳香はバラの様に強くは無く、黄花の一重、白花には芳香がありすが、黄色の八重咲きは芳香は無いと言われます。また、白花は黄花より開花が若干遅いです。苗選びの時は香り、開花時期などがポイントとなるでしょう。
花芽の管理と剪定
生育が旺盛なので、放っておくと枝ばかりが伸びて、花が咲かなかったり、花つきが悪くなったりしますから、適切な剪定が必要になります。
花が咲き終わる5月下旬~6月頃に、花の付いた枝の長さの半分くらいを目安に剪定します。8~9月頃に、翌年の花の元になる新芽をつけますから、夏前に剪定し終えるのがポイントです。
冬の期間には古い枝や花が咲かなくなった枝、さらには枯れた枝や混み合っている枝を選んで、付け根から切り取ると良いです。
人差し指くらいの太い枝が生え始めたら、その枝を残して周りの細い枝は取り除き枝の更新をしても良いです。元気のある株であれば、株元から別の太い枝(シュート)が生えてきます。株全体を見て不要なシュートが出た場合は剪定しても構いません。
誘因の仕方
春先の剪定後に太い枝をフェンスに絡めて麻縄などで縛って固定しましょう。斜めもしくは横向きに絡ませて、直立方向の生長を避けてください。
残った細い枝や短い枝は太い枝の隙間を埋めるように絡め、固定しにくい枝は切り落としても問題ありません。
枝の成長に伴い、縛り直すことで配置を見直しても良いでしょう。
仕立て方
育てる規模に合わせて、いろいろな仕立て方ができます。
【小規模】植木鉢で仕立て
行灯仕立てやリース状にするのが良いでしょう。鉢に支柱を4本ほど立て、麻縄をらせん状に巻きつけ、それに誘引する方法や、組み立て式のあんどん(フラワー支柱)などを利用すると便利でしょう。
【中規模】トレリス等を使う
トレリスは一般的に縦長で細いものが多いですが、多少横幅があるものを使えばボリューム感を出すことができます。
【大規模】アーチ、フェンス
アーチやフェンスに絡ませたり、2階のベランダから外壁に横方向に伸ばすと素敵に見えます。
苗のご紹介
繰り返しになりますが黄花の一重、白花には芳香がありすが、黄色の八重咲きは芳香は無いと言われますので、選ぶ時は注意しましょう。
また、単一苗やまとまった数の販売もありますので、植える場所を考えて苗数を選ぶと良いと思います。
終わりに
花が一斉に咲くと、とてもきれいなオールドローズのモッコウバラ。楽しい季節はもうすぐです。ぜひ育てて飾って楽しんでください。
コメント