健康によさそうな無添加ワイン。正しい知識を知った上で楽しく頂きましょう。あなたとってぴったりのワインが見つかるかもしれませんね。
酸化防止剤無添加ワイン動向
添加物が入っていないワインは、健康にもよく悪酔いしないと言われています。私もそう思い、以前から購入していました。商品が出始めた頃の「酸化防止剤無添加ワイン」は「甘口」が多く「辛口」はありませんでした。フルボディが好きな私にとっては、我慢して甘さ中程度のものを購入していました。
しかし、 最近はようやく辛口のものも出てきましたので、非常に喜ばしい限りです。需要が増えてきたのだと思います。
○○三年味噌 に代表されるキャッチコピー
少し話が反れるのですが、皆さんは「○○3年味噌」という商品をご存知でしょうか?これをご覧になると「3年間も醸造して、さぞおいしいだろう」というイメージを持たれた方が大方ではないでしょうか。
しかし商品説明では「長期熟成(5ヶ月以上)」という表示が有ったとしても、「3年間熟成」という言葉はどこにも見当たりません。すなわち、キャッチな宣伝効果を狙った商品名であるという事なのです。
「酸化防止剤無添加ワイン」は単なる商品名?
「酸化防止剤無添加ワイン」という商品名がミソなのです。これらの商品ページをご覧になる分かるのですが、商品説文には「酸化防止剤は入っていません」という文言は見られません。つまり、無添加ワインもラベルに記載されているのは「商品名」であって、無添加であるという表現は説明にはない場合が多いです。
しかし、最近は「酸化防止剤は入れていません」ときっぱりと文書で説明している製品も出てきました。さてどういう事でしょうか。
それでは、どのくらい添加物が入っているのでしょう?
まず、 アルコール発酵の過程で酵母によって10mg / liter 前後は自然にワインの中に亜硫酸(酸化防止剤)が出来てしまいます。 ところがワインにおける亜硫酸の表示義務は10mg / liter 以上からになっているので、それ未満では含有されていても表示する義務は発生しないのです。
さて、酸化防止剤無添加ワインは、バックラベルの成分表を見ても亜硫酸は記載されていません。すなわち、上記の理由から10mg/liter 未満で亜硫酸が含まれている可能性が大きいのです。
「入れていません」という表現は、醸造過程で加えていませんという意味であって、自然に発生してしまう亜硫酸は 10mg/liter 以下に抑える様にメーカさんは、製造過程でさまざまな工夫をしているようです。
無添加でも発生する亜硫酸、添加しなければいいのか?
醸造中に亜硫酸を添加しない為に、悪玉酵母に汚染された欠陥ワインや低品質なワインが出来上がる事があり、それらの商品も流通している事もあります。
ちなみに酒税法では、年間に規定されている量以上のアルコール飲料を生産する場合は、国の認可を受けなければなりません。その理由は、勝手に酒を大量に作る事を禁止するという目的もありますが、しっかり管理された方法で醸造をしないと、悪玉菌が悪さをして多くの人体に影響を与える事を防ぐ目的もあります。
お終いに
世の中の製品は全てでは無いにしろ、記載義務のない範囲で含有していれば表示義務が発生しません。企業はうまくそれを利用して商品名を付けている事があります。しかしワインの場合は、醸造過程で亜硫酸は必要な成分でもあるので、あまり神経質にならなくても良いかもしれません。
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