冷ややっこ、牛丼、ジンジャーエールに生薬と、いろいろ利用されるショウガ。私たちの食生活に色どりを添えてくれます。観賞用もあり、楽しさ満載です。
ショウガの分類、特性
ショウガ科ショウガ属の多年草で、日本では奈良時代から栽培されていたようです。地下は根茎で広がり、この部分を私たちは利用しています。ピリッと効いた卸しショウガや、千切りにして梅酢で色付けした紅ショウガ、甘酢に付けたお寿司に出されるガリは、食用増進や、薬味として馴染み深いですね。
生のショウガは殺菌作用があるので、寿司に入れるガリは理にかなっているのですね。ただし、 加熱や乾燥処理を行うと細菌の発育阻止作用は失われるそうです。
また、たんぱく質の凝固作用があるので、中国では牛乳に砂糖で甘みを付けて 生のしぼり汁を加えて凝固させた、ショウガ牛乳プリンが有名だそうですよ。
蒸して乾燥させたものは乾姜(かんきょう)と呼ばれる。興奮作用、強壮作用、健胃作用があるとされています。
ショウガ属は、ほかにも有用植物がある
同じショウガ科でも、おなじみの「ミョウウガ」、「ウコン」、「カルダモン」、「ゲットウ:月桃」なども薬味、香辛料、生薬として利用されているものがあります。
観賞用としても利用されています
また花が綺麗で観賞用になっているものもあります。日本でも苗を入手することができます。ウコン科のクルクマ、ショウガ科のレッドジンジャーなどが代表的です。
海外のショウガ ナンキョウ
ナンキョウと呼ばれ(タイ語ではカー)、外見は土ショウガによく似ていますが、断面はより白くて固く、辛味が強くてピリッとした味わいが特徴です。薄切りにしてタイ料理でお馴染みのトム・ヤム・クンやトム・カー・ガイの食材の一つとして、レモングラスやこぶみかんの葉と一緒に使われたり、タイの各種カレーペーストの材料にもなります。
おしまいに
ショウガ科の植物は、利用価値が高いものが多く、昔から世界中で利用されてきました。 発散作用もあり、主に発汗により寒気を伴う風邪の初期症状の治療に使われ、葛根湯の原料としても使われています。これからも大切に利用してゆきたいものですね。
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