カサカサとした手触りの花で、春から夏までと開花期間が長いことから、花壇や寄せ植えの彩りによく加えられます。気温と湿度の高い環境が苦手なことから、日本では一年草として育てられます。
花かんざし(ローダンテ・アンテモイデス)の特徴
キク科・ローダンテ属の多年草です。学名は学名はローダンテ・アンテモイデスと言います。
原産地のオーストラリアでは8月から11月が花期ですが、日本は春から夏になります。
背丈は15〜30cmと小柄で、春〜夏にかけて直径2〜3cmほどの花が各枝先に1輪ずつ付きますが、よく枝分かれして株を覆うようにたくさん咲きます。花色は白のみで花径は2cmくらいです。夜間は花が閉じます。キク科独特の香りがあります。
種をつけることもありますが、種まきは発芽率が低く管理が大変なことから、一般的に行われることはまれで挿し木で増やします。
和名が「ハナカンザシ」という植物は今回ご紹介している「花かんざし」とは別種で、切り花でよく利用されるクロロセファラ種です。また、和名を「ヒロハノハナカンザシ」という植物は、一般に「ローダンセ」と呼ばれるマングレシー種になります。どちらも温室栽培の一年草で、草丈40~60cmで花径は3cmくらい、花色はローズ、ピンク、白があります。一方「花かんざし」や‘ペーパー・カスケード’は多年草で、花色は白だけです。
育て方
日当たりよく、風通しが良い乾燥した場所を好みます。耐寒性はあまりありませんが、軽い凍結や霜位なら耐えられるので暖かい地方ならば軒下などで冬越し可能です。夏場の高温期は苦手なので、蒸れたりしないよう風通しの良い半日陰の場所に置きましょう。地植えもできますが雨に弱いので鉢植えの方が管理しやすいようです。温室栽培の鉢花は12月ごろから出回ります。
水はけの確保のために、植栽する土に砂やパーライトを混ぜるなどして乾燥しやすい環境を作ると良いです。本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、気温と湿度の高い環境が苦手なことから、日本では一年草として育てられます。
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