黄色いおまめの花、ふっさふさの存在感。 エニシダ。 

品種のご紹介

春に黄色や白のマメ科特有の蝶々のような可愛らしい花を咲かせます。枝垂れた枝にたわわに咲いた花が風に揺れる姿は見事です!広いお庭に存在感のあるエニシダ。乾燥にも強いので、庭植えで管理しやすい花木です。

植物の特徴

マメ科エニシダ属でヨーロッパ中西部原産の落葉または半常緑低木です。
樹高は2~4mくらいで、株はほうき状に直立しますが大きくなるとやや下垂します。枝を枝垂れさせるように広げる独特な樹形をしているので、花が咲いていない時期も存在感があります。寿命が短く10年程度で枯れてしまいます。

葉はとても細く、単葉または3裂しているものが多いです。4月~6月頃に小さく非常に多数の花が開花します。黄花が基本ですが、白花もあり、交配種には、赤・牡丹色・ピンク・オレンジ色や、それらと黄色の複色花になるものもあります。
果実はさやえんどうそっくりですが、熟すと真っ黒になり殻が激しく爆発することで遠くへ飛ばします。時には15mほど飛んでいくこともあるそうです。

園芸品種に、矮性のヒメエニシダもあります。1m程度と小さめです。庭植でも鉢植えでも管理しやすい品種です。「エニシダ」として鉢植で売られているものは、実は本種であることが多いそうです。

草全体に、アルカロイドを含むので有毒です。

観賞以外の用途

西洋ではエニシダの枝から箒(ほうき)を作ったそうです。それらの文化から魔女がまたがって空を飛ぶという箒もエニシダの枝でできているそうですよ。

似ている植物

エニシダ【金雀枝】と似た植物に、ムレスズメ【「群雀」、「金雀花」】があります。同じマメ科ですが、こちらはムレスズメ属になります。

エニシダムレスズメ
花の付き方植え向きに付く下向きに垂れ下がって付く
葉の特徴単葉または3裂小葉が4枚
トゲなしあり

育てる

耐寒性はあまり強くないので、東北以北では鉢植えで管理し、冬は屋内で越冬させたほうが良い樹木です。

日当たりと水はけの良い、やや乾燥した場所が適地です。ジメジメした環境が苦手なので植えつける際に砂などを混ぜ、やや高植えにするのも良いでしょう。アルカリ性の土を好むので、苦土石灰などを混ぜ込んで調整しておきます。ポット苗の場合でも少し切り詰めてから植えたほうが安全です。

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