赤い実が美しく、鳥たちも集まる。ウメモドキ(梅擬)の魅力

品種のご紹介

青々として常緑の葉とピンクの可愛らしい花は生け花に、そして落葉後も綺麗に残る赤い実が魅力のウメモドキ。ウメに似ているのでこの名がつきましたが、モチノキ属となります。雌雄異株のため、果実は雌木にのみにつきます。

植物の特徴

モチノキ科モチノキ属で、モチノキの仲間では数少ない落葉樹です。
日本では、本州、四国、九州の落葉広葉樹林に分布しています。

木の高さは2~3メートルくらいになります。葉は互生して長さ3 ~ 8cm、幅1.5 – 3cmの楕円形で、先端が尖り葉の裏に毛があります。雄雌異株で5~7月頃に淡い紫色の花が咲きます。
果実は9月頃から赤く熟し12月頃に落葉しても枝に残ります。

実が白い「シロウメモドキ」や、黄色の果実をつけるものをキミノウメモドキと呼びます。葉がごく小さいものをコショウバイといい、よく盆栽として栽培されます。全体無毛のものはイヌウメモドキといい、葉が無毛で枝に細毛があるものはフジウメモドキといい、中部地方南部に分布します。

園芸品種では、果実が大きい‘「大納言」’が鉢植えで販売されていますが、本来は樹高3mほどと大きく育つので、庭植え向きかもしれません。

モチノキ科で有名どころは、クリスマス・ホーリー(セイヨウヒイラギ)やモチノキ、ソヨゴなどがあります。

育て方

栽培は容易で、水はけのよいやや日陰で育てれば、病害虫もほとんどなく、毎年美しい果実を楽しむことができます。土質は特に選びませんが、水はけのよい土壌が適しています。日本各地の野山の林縁などに普通に生える植物なので、暑さ、寒さに強く育てやすい花木です。

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