観賞用が野生化! 道端で見るサンジソウ。ハゼラン。

品種のご紹介

初夏の頃から、線香花火のパチパチ弾ける様な丸い小さな実を付けるハゼラン。こちらの花は午後3時に開花する事が多いので、三時草とも呼ばれています。肉厚の葉は食用になる事から、大切に育てるといいかもしれません。

ハゼランの特徴

スベリヒユ科タリナム(ハゼラン)属の多年草です。
茎はまばらに分岐して80cm程になります。葉は下部に集まります。厚めで先が尖った卵形、全縁で無毛でしっとりしていています。付き方は互生でつやつやしています。
6月頃から茎の上部に細かく分岐した円錐花序を出します。花径は6mmで小さく、ピンクから紫色の花です。日本では冬に枯れるので、一年草として扱われる事もあります。

開花後に果実が出来ます。2mm程で赤から褐色に変化し、中に黒い種が10個ほどあできます。この果実の付き方が線香花火のはぜる姿ににているため、「花火花」とか「江戸の花火」などとも呼ばれています。サンゴにも似ているので英名「コーラルフラワー」とも呼ばれます。

もともとは、明治時代に観賞用として導入されましたが、繁殖力が強く野生化したと言われています。道端など条件の悪いところに生えているのを見かけます。

食べる事ができるぞ

植物体全体の割には、結構肉厚の大きな葉がつきます。さっとゆでると軽いぬめりが
あってくせがなく、白和えや酢味噌和え、大根おろしと鰹節などで食べると美味しいです。なお、葉を柔らかくたべるのは花芽を摘み取って開花させない方がよいそうですよ。

海外ではハゼランの近縁種も含めて、ゆでて食べるのが一般的の様で栽培もされている様です。

観賞したり、食べてみたり。

花屋や園芸店ではハゼランの種や苗をあまり見かけません。種は1株から大量に取れるため、誰かから分けてもらうのが一番効率が良いと思います。発芽率が高く、10粒程度を手に入れれば十分に増やせます。

春先に日当たりのよい場所の土にハゼランの種をばら蒔くだけで、初夏に葉の裏がピンクの小さな芽を出し勝手に伸びていきます。特別な世話は必要なくて元気に育ちます。繁殖力が強いと言っても増えすぎたときには引き抜きやすく、管理しやすい植物です。

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#36(ハゼラン科(スベリヒユ科):ハゼラン属 ハゼラン)

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